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電子教科書否定論者が教育を歪める可能性

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経済101の青木理音氏は、「電子教科書」巡りホットな論争を批判して、教科書は人格を歪めないと述べていますが私も同感です。私も青木氏と同じ様に、この記事を批判してみます。

「ついに学校でまで、かけがえのない人間形成期の子どもたちが多くの時間を電子機器とばかり向き合う時代になった時、ゲーム感覚そのままに、自己中心で勝ち抜くことばかりを考える人間を生み出すことにならないか、今こそ教育現場で議論すべきだ」

ここでは「ゲーム感覚」という言葉をネガティブにとらえていますが、学習を楽しくして、子供に興味を持たせる事は、年少者への教育の基本テクニックと思われます。幼児への教育教材の大半は、学習課題を歌や踊りに混ぜる事で教育という目的を実現しようとしています。ベネッセの小学校教材にも、あちこちに「ゲーム感覚」をちりばめる事で、子供が家でひとりで勉強する事を容易にしています。ゲーム感覚の導入により、多くの子供達がより効率良く学べるのであれば、それは良い事ではないでしょうか。

次にゲーム感覚=自己中心で勝ち抜く事ばかりを考える、という印象操作も頂けません。味方と協調しながら戦うゲームや、いろいろなゲームがあるのに、そういう事がすべて無視されています。

「教育とはコミュニケーション能力や想像力を高めることです。電子教科書は検索で答えを引き出す事が出来、自己完結型になってしまいます。今の教育のまま電子教科書を導入すると教育の欠陥が助長される事になってしまいます」

紙の教科書でコミュニケーション能力が高まるとは言えず、薄っぺらな教科書に、想像力を高める効果があるとも言えません。それとも、わざと粗末な絵を見せる事で、子供達の想像力を刺激しようという意図があると言いたいのでしょうか?想像力を刺激する目的であれば、鮮やかな写真や動画の埋め込みができる電子教科書は、十分にそのような効果が期待できると考えられます。

自分で検索する=自己完結型のどこが悪いのでしょうか?紙の教科書を使っている子供は、予習する時には、参考書や辞書を「検索」してきました。ネット検索に親しむ事で、沢山の情報の中から適切な情報を選択する情報リテラシーを高める事ができます。また、リンクを辿る事により、短時間により多くの周辺知識に到達できます。

上記のような理由で、電子教科書の導入は、学校教育の欠陥を補う効果があり、子供達が学習するモチベーションを高め、学習効率を高める事が期待できます。

ちなみに、「検索=自己完結」を否定する方には、「ググレカス」という言葉を謹んで進呈させて頂きます。


Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2010/08/20 at 19:06

Categories: 1.政治・経済   Tags:

日本の未来の為にベネッセを買収せよ

ソフトバンクの孫社長と松本副社長は、原口総務大臣の「光の道」構想を強力にプッシュしています。私はベンチャービジネス経営者として孫氏を尊敬していますし、孫氏の提案にロマンを感じています。しかしながら細部において、ソフトバンクの「光の道」提案の前提条件であるトラフィック増大に関する質問に、未だ回答を頂いておりません。孫氏は私に対して、何らの義務を負っている訳ではありませんが、少なからぬ人が私と同様の疑問を感じていると思われますので、前向きにプロジェクトを進める為にも、いづれ何らかのカタチで回答を頂けるものと期待しております。

さて、孫氏が「光の道」提案の中でキラーアプリとして取り上げられたからでしょう、電子教科書が俄かに脚光を浴びているようです。斎藤隆博氏は全ての人に公平な教育 (電子教科書) の真の狙いという記事をかかれ、私もその記事に早速TBさせて頂きましたが、そのあとでふと思いついた事があります。

ソフトバンクがiPadを電子教科書のプラットフォームとして全国の学校へ普及させたいのなら、iPadを電子教科書として成功させたいのなら、その為のキラー・コンテンツが必要です。

iPadの素晴らしいU.I.に負けないような、生徒が学習するモチベーションを高められるリッチな教科書コンテンツを開発し、iPadにバンドルして学校へ配布できれば、敵(アンドロイド端末に既存の退屈な教科書アプリをのせた競合各社)に勝つのは容易かもしれません。ベネッセは、生徒が楽しく学ぶ為の様々なコンテンツとノウハウを持つ興味深い企業です。光の道構想を一歩進める為に、ソフトバンクはベネッセを買収して、iPadの為のキラーコンテンツを開発するべきです。

うちの息子は幼稚園からずっと、英語学校へ通っていますので、日本語の読み書きを覚える為に、自宅で「こどもチャレンジ」と「チャレンジX年生」をやらせていました。それで、自分で教材の中身をよく見ていたので分かりますが、子供が勉強のモチベーションを高める工夫が随所に見られ、すごいノウハウを持つ会社だと驚きました。このような会社がiPadの為の教科書コンテンツを開発すれば、きっとすごいものができるのではないかと考えています。

松本氏は国際競争力の作り方を述べられています。幼稚園入園前から高校卒業まで、楽しく学習でき、興味を刺激し、探求心を高め、教科書の内容から周辺の知識までを網羅したすばらしいソフトバンク自身が提供する事ができれば、日本の子供たちの学力が向上し、必ずや国際競争力の向上に役立つ事でしょう。

企業戦略的な見地からだけでなく、日本の未来の為に、ぜひ孫氏と検討されては如何でしょうか。

4 comments - What do you think?  Posted by bobby - 2010/07/29 at 21:40

Categories: 1.政治・経済   Tags: , , ,

電子教科書は生徒の学習意欲を高められるか?

斎藤隆博氏は電子教科書の真の狙いは「習った時期の違い」問題を軽減してくれる事だと主張しています。しかし齋藤氏はそのすぐ後で、参考書などを購入すれば解決すると自問自答しています。ほかに通信教育もあるので、地域格差は自助努力により埋める事が可能でしょう。

この記事にTBされたんがぺ氏は、電子教科書の最大のメリットは、「様々な書籍に触れやすい」ということではなかろうかと述べています。確かにそれは電子教科書の重要な機能ですが、子供自身に「触れたい」という意思がなければ宝の持ち腐れです。

ところで私の息子は幼稚園から今までずっとフィリピンと香港で過ごし、ずっと国際学校で英語教育を受けています。そこで妻の意思(日本人だから日本語の読み書きは普通にできてほしい)により、幼児から小学校高学年まで、ベネッセの学習教材を日本から送ってもらい、日本の小学生が学ぶ内容を独習していました。

ベネッセの学習教材は年間契約です。1年を通して、子供が自宅で楽しく学習を継続できるように、工夫が随所にみられます。紙に印刷された教材でこれだけの事が可能です。これを電子教科書の中の教育コンテンツとして作り込めば、子供が学習する楽しさをより高める事が可能になると考えます。

学習する事が楽しければ、子供は学習対象への興味を高めます。興味が高まれば、探求心が高まります。そのような状況において、リンクを張ったり、カラー百科事典と連動させたり、自分でググったりする事ができる電子教科書は、子供の好奇心と探求心を満足させる様々な手段を提供できるアドバンテージがあります。

逆にいえば、電子教科書の機能がいくら優れていても、子供が学習に興味を持てる教育コンテンツを提供できなければ、税金の浪費で終わるだけでしょう。

1 comment - What do you think?  Posted by bobby - 2010/07/28 at 14:11

Categories: コンピュータ及び科学全般ネタ, 1.政治・経済, 4.教育   Tags: ,

孫正義氏の提案への質問状

私はベンチャービジネス経営者としての孫氏を尊敬しており、光ファイバの回線会社の社長をやってもらって、日本経済を発展させてほしいと願っているものです。しかしながら「光の道」での提案について、佐々木俊尚氏との対談および池田氏・夏野氏との対談を見ても、納得できない疑問があります。孫氏によれば、どんな疑問にも答えるとの事ですので、「光の道」を実現するために、下記の疑問をぜひクリアにして頂きたいと願っております。

データトラフィックが年々倍増している状況から、5年で40倍、10年で1000倍、20年で100万倍も増大する可能性があるとの事です。これはユーザー数や一人が持つ端末数の増大、そして端末が扱うアプリケーションが画像などのリッチコンテンツになるからであると説明されています。

ところでこれらは基幹ネットワークの総トラフィック量の増大としては理解できますが、家庭単位のトラフィック増大量としては理解できません。現在の提案では、電子教科書と電子カルテなど医療用途の話をされていますが、これは学校と病院でのトラフィック増大を意味するので、そこへ光ファイバを接続すれば足りる事で、家庭での総トラフィック量をそれほど増大させません。家庭でのネット接続がADSLでは絶対に足りなくなる、説得力のあるアプリケーション(サービス)の具体例をご提示頂けないでしょうか。

ちなみに家庭内のパソコンや携帯端末が増えても、孫氏が強調するほどの家庭単位のトラフィック量の増大にならないと考える理由は、私の家庭内環境の状況を参考にしています。我が家では私を含めて3人家族の全員がノートパソコンとスマートフォン(iPhoneとXperia)を所持しており、更に息子の所有する任天堂DSとWiiとSony PSPもネット接続可能です。週末の夜には合計9-10台の端末が家庭内Wifi経由で常時ネット接続しています。家庭内で利用するアプリは、妻は、日本に設置したSlingboxから送られる地上波テレビのストリーム画像をパソコン経由で大型液晶テレビで視聴したり、息子はMacのオンライン・シューティング・ゲームを楽しんだり、私はyoutubeで日本のアニメを見たりしています。それでも我が家のネット環境は3MbpsのADSL回線でとりあえず足りているようです。

3 comments - What do you think?  Posted by bobby - 2010/06/28 at 00:04

Categories: コンピュータ及び科学全般ネタ, 1.政治・経済   Tags: , , , ,

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