Posts Tagged ‘光の道’

日本の未来の為にベネッセを買収せよ

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ソフトバンクの孫社長と松本副社長は、原口総務大臣の「光の道」構想を強力にプッシュしています。私はベンチャービジネス経営者として孫氏を尊敬していますし、孫氏の提案にロマンを感じています。しかしながら細部において、ソフトバンクの「光の道」提案の前提条件であるトラフィック増大に関する質問に、未だ回答を頂いておりません。孫氏は私に対して、何らの義務を負っている訳ではありませんが、少なからぬ人が私と同様の疑問を感じていると思われますので、前向きにプロジェクトを進める為にも、いづれ何らかのカタチで回答を頂けるものと期待しております。

さて、孫氏が「光の道」提案の中でキラーアプリとして取り上げられたからでしょう、電子教科書が俄かに脚光を浴びているようです。斎藤隆博氏は全ての人に公平な教育 (電子教科書) の真の狙いという記事をかかれ、私もその記事に早速TBさせて頂きましたが、そのあとでふと思いついた事があります。

ソフトバンクがiPadを電子教科書のプラットフォームとして全国の学校へ普及させたいのなら、iPadを電子教科書として成功させたいのなら、その為のキラー・コンテンツが必要です。

iPadの素晴らしいU.I.に負けないような、生徒が学習するモチベーションを高められるリッチな教科書コンテンツを開発し、iPadにバンドルして学校へ配布できれば、敵(アンドロイド端末に既存の退屈な教科書アプリをのせた競合各社)に勝つのは容易かもしれません。ベネッセは、生徒が楽しく学ぶ為の様々なコンテンツとノウハウを持つ興味深い企業です。光の道構想を一歩進める為に、ソフトバンクはベネッセを買収して、iPadの為のキラーコンテンツを開発するべきです。

うちの息子は幼稚園からずっと、英語学校へ通っていますので、日本語の読み書きを覚える為に、自宅で「こどもチャレンジ」と「チャレンジX年生」をやらせていました。それで、自分で教材の中身をよく見ていたので分かりますが、子供が勉強のモチベーションを高める工夫が随所に見られ、すごいノウハウを持つ会社だと驚きました。このような会社がiPadの為の教科書コンテンツを開発すれば、きっとすごいものができるのではないかと考えています。

松本氏は国際競争力の作り方を述べられています。幼稚園入園前から高校卒業まで、楽しく学習でき、興味を刺激し、探求心を高め、教科書の内容から周辺の知識までを網羅したすばらしいソフトバンク自身が提供する事ができれば、日本の子供たちの学力が向上し、必ずや国際競争力の向上に役立つ事でしょう。

企業戦略的な見地からだけでなく、日本の未来の為に、ぜひ孫氏と検討されては如何でしょうか。


4 comments - What do you think?  Posted by bobby - 2010/07/29 at 21:40

Categories: 1.政治・経済   Tags: , , ,

孫正義氏の提案への質問状

私はベンチャービジネス経営者としての孫氏を尊敬しており、光ファイバの回線会社の社長をやってもらって、日本経済を発展させてほしいと願っているものです。しかしながら「光の道」での提案について、佐々木俊尚氏との対談および池田氏・夏野氏との対談を見ても、納得できない疑問があります。孫氏によれば、どんな疑問にも答えるとの事ですので、「光の道」を実現するために、下記の疑問をぜひクリアにして頂きたいと願っております。

データトラフィックが年々倍増している状況から、5年で40倍、10年で1000倍、20年で100万倍も増大する可能性があるとの事です。これはユーザー数や一人が持つ端末数の増大、そして端末が扱うアプリケーションが画像などのリッチコンテンツになるからであると説明されています。

ところでこれらは基幹ネットワークの総トラフィック量の増大としては理解できますが、家庭単位のトラフィック増大量としては理解できません。現在の提案では、電子教科書と電子カルテなど医療用途の話をされていますが、これは学校と病院でのトラフィック増大を意味するので、そこへ光ファイバを接続すれば足りる事で、家庭での総トラフィック量をそれほど増大させません。家庭でのネット接続がADSLでは絶対に足りなくなる、説得力のあるアプリケーション(サービス)の具体例をご提示頂けないでしょうか。

ちなみに家庭内のパソコンや携帯端末が増えても、孫氏が強調するほどの家庭単位のトラフィック量の増大にならないと考える理由は、私の家庭内環境の状況を参考にしています。我が家では私を含めて3人家族の全員がノートパソコンとスマートフォン(iPhoneとXperia)を所持しており、更に息子の所有する任天堂DSとWiiとSony PSPもネット接続可能です。週末の夜には合計9-10台の端末が家庭内Wifi経由で常時ネット接続しています。家庭内で利用するアプリは、妻は、日本に設置したSlingboxから送られる地上波テレビのストリーム画像をパソコン経由で大型液晶テレビで視聴したり、息子はMacのオンライン・シューティング・ゲームを楽しんだり、私はyoutubeで日本のアニメを見たりしています。それでも我が家のネット環境は3MbpsのADSL回線でとりあえず足りているようです。

3 comments - What do you think?  Posted by bobby - 2010/06/28 at 00:04

Categories: コンピュータ及び科学全般ネタ, 1.政治・経済   Tags: , , , ,

電子カルテは道具である(1)

日本では既に、電子カルテの導入が始まっていますが、電子カルテの問題はなかなか複雑です。電子カルテは導入事例がまだまだ少ないので、IT業界としてノウハウの蓄積が少ない事は間違いありません。また、井上晃宏氏の医療情報電子化は手段であって目的ではないと、医療関係者らしき方々による否定的コメントを読むと、医者=職人の気質的な問題が大きなウェイトを占めている可能性も否定できません。

電子カルテに否定的な医療関係者の多くは、当然の事ながら医療業界の事しか知らないでしょうから、医療とは特別な業界であるとの前提に立ち、そもそも医療情報の電子化なんて無理があり、現場の医者や看護師の生産性を下げるだけである、という固定観念に囚われておられる方が多いようです。しかしシステム屋の私の経験から言うと、あらゆる業界が他業界と比較すると特別であり、普通の業界など一つとしてありません。医療業界も、無数にある「特別な業界」の一つに過ぎません。この点で、システム化について医療を特別視する医療関係者の認識は間違っています。

業界それぞれに特別な問題がある訳ですが、電子カルテの問題で一番大きいのは、医者が診断時に記入するカルテ本体情報を、どう電子化するかです。

単純にカルテを電子化して紙の保管スペースをなくし、受付でカルテを探す時間を省くだけなら、タッチスクリーン画面にペン入力でカルテ本文を記入し、イメージ情報のまま管理すれば良いでしょう。これだけのシステムなら、小規模の院内サーバーを置き、受付はデスクトップパソコンで、お医者さんは(最近流行りの)電子ブック型アンドロイド端末の組み合わせでシステム開発すれば、数ヶ月程度で開発完了でしょう。(受付や医者の端末を直にクラウド接続すると、ネットが切れた時に現場が混乱するので、間接的なクラウド接続が運用的にはベターです)

全国の開業医を対象とすると、電子カルテの需要は非常に大きな反面、小規模開業医は何百万円もIT投資するのは厳しいでしょうから、ハード+システム+導入人件費込みで100-200万円程度に納まる必要があります。その為には、ITゼネコンや医療に特化したソフトハウスではなく、あなたの街の零細ソフトハウスやフリーランスがシステム導入できる必要があります。

これを可能にするには、電子カルテの本体機能をGPLライセンスでオープンソース化して無料で配布できるようにすれば良いでしょう。(最初に誰かが、それを無償で開発する必要がありますが...)フリーランスプログラマが、オープンソースによる電子カルテシステムを収入源にできるようになると、小規模な開発が全国でたくさん発生して、導入事例が一桁か二桁増えるでしょう。導入数が増えると、オープンソースのメリットであるシステム全体の機能や安定性が飛躍的に高まります。そこまで到達すれば、電子カルテはありふれたシステムになり、導入事例は更に増大し続けるでしょう。電子カルテが一般化すると、IT業界にノウハウが蓄積して、電子カルテの本体情報を少しずつ、ペン入力によるイメージから分離して、検索可能なコードやテキストへ置き換える事ができるようになると予測します。

医療業界とは関係ありませんが、ウェブショップ用のソフトは、一頃は数百万円以上の開発費を要したものです。しかし今は、オープンソースの無料ウェブショップソフトがいくつも入手可能になりました。その為に、数十万円程度で、自前のウェブショップを開く事ができるようになっています。

9 comments - What do you think?  Posted by bobby - 2010/05/26 at 16:09

Categories: コンピュータ及び科学全般ネタ, 1.政治・経済, 健康   Tags: , , ,

クラウドへの道は無線で舗装されるべき

原口総務大臣の提案した「光の道」に対して、池田氏が異論を唱えています。

池田信夫blog:情報通信政策フォーラム(ICPF)のUstream緊急中継
アゴラ:通信に「ユニバーサル」は不要
アゴラ:ブロードバンドは「光の道」より「電波の道」で
池田信夫blog:ソフトバンクの「光の道」は第二の地デジになる

ソフトバンク(松本氏)が提案している「光ファイバーをNTTから分離して各社と統合し、5000万世帯の銅線を全面的に光ファイバーに取替える」という案は、1段階理論では「悪くない」と思わせる内容があります。しかし池田氏が指摘しいていますが、技術革新の激しいIT通信業界で通信インフラ投資に30年もの償却期間をかける事は正しい選択か、光ファイバー(高速有線通信)をユニバーサル・サービスにする必然性があるのか、という大きな疑問を私も感じています。香港では、家庭用の100Mサービスが始まって数年で、今度は家庭用ギガビット回線のサービスが開始されました。

松本氏は以前のアゴラ記事で、無線通信は光ファイバーの速度に勝てないと主張されました。技術的には正しいのですが、実際に家庭への導入はベストエフォートの契約になるでしょう。つまり、回線の最高速度で比較しても意味はありません。私の実家は四国山地の田舎の街で、かろうじてADSLが利用可能ですが、遅いと感じた事はほとんどありません。加入者が少ないのですから当然です。

「光の道」の対象は静止した受信者、つまり家庭を想定しているのだと思います。しかし、インターネット・ユーザーは既に家庭から個人へと細分化の方向へ向かっています。我が家は長年、居間に共用パソコンを設置していました。息子が中学へ入学した昨年から妻と息子と私が一人1台のノートパソコンを所有するようになり、共用パソコンの稼動時間は激減しました。

さて、ユーザーが個人単位になり、みながネットブックやiPadやPDAを持つようになると、出かけた先でも家と同じようにネットへ接続したいというニーズが強くなります。なぜなら、身の回りにある情報や機能が、どんどんクラウド化しているからです。私の場合は、メールとブラウザの「お気に入り」だけでなく、業務や日常生活で必要な多くの情報をクラウド可能な「しくみ」へ移行済みであり、2台のノートパソコンとiPhoneですべて共有できるようにしています。どのパソコンへ保存しても、同じ情報を共有できます。WiFiの無い公園や乗り物の中でも、携帯用小型HSDPA/WiFiモデムを持ち歩き、パソコンやiPhoneで、どこでも情報を引き出す事ができます。無線インターネットがより高速化し、より低価格化すれば、アウトドアで利用できるアプリケーションはもっともっと増える事でしょう。

では30年後の未来には、この世界はどうなっているでしょうか。荒唐無稽な例を持ち出して恐縮ですが、これまでに書かれた多くの近未来SF小説では、クラウドという言葉は出てこないものの、高度にクラウド化された社会が描かれています。人が肌身に付けられる小型で小さいクラウド端末があり(場合によっては脳と直インターフェースされていて)、センターの超高速電脳で処理された情報を無線通信により受け取って、人工知能による支援が受けられたり、視覚や聴覚の情報をリアルタイムに処理・分析させたり、機械や乗り物をリモート制御したりしています。

それらすべての前提となるのは、超広帯域の無線通信技術の普及です。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by bobby - 2010/04/27 at 15:43

Categories: コンピュータ及び科学全般ネタ, 1.政治・経済   Tags: , , , ,

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