神様と宗教

11月 8th, 2004 Categories: 1.政治・経済

神様 I Feel GOD!!  楽しそうな話題なので私も割りこみTBさせて下さい。

ビッグコミック オリジナルにイリヤッドという漫画が連載されています。古道具屋の主人であり考古学者である入矢が、アトランティスの謎を追いかけながら、その秘密を守る山の老人という組織と闘うというストーリーです。

入矢はヨーロッパの街で、山の老人と闘う別の組織と出会い、頭目の老人(日本人)から死ぬ前に、次はお前がリーダーをやれといわれます。「なぜ俺が?」という問いに答えて老人は、「文明化されていて、宗教を持っていない人が適しているのだが、そういう人はめったにいない。しかし、日本人は無神論者だ」というような事を言います。

私はそれを読んで、なるほど!と思いました。

日本で広く普及しているのは仏教と神道でしょうか?

仏教は、本質的には仏陀が作った哲学です。いろんな神は、広がる過程で各地の地場宗教から吸収したにすぎません。つまり、神が不在の宗教なのです。

神道が奉るのは八百万の神です。どこにでも偏在する八百万の神には、当然ながら求心力がありません。教義・経典がないという事は、日々の宗教的なお勤めがありません。推測ですが、大多数の神道教徒は、名前だけ登録して、ろくに活動しない幽霊会員のようなものと思います。

日本人の神観、宗教観とは、こんなもんじゃないでしょうか。

だから、結婚は神前(神道あるいはキリスト教式)、死ぬときは家族の墓がある寺で仏教式で行うのでしょう。

これでは、ユダヤ教徒、イスラム教徒、キリスト教徒の目から見れば、無神論者と同レベルに映るのではないでしょうか。

無神論者といっても、積極的な無神論者と消極的な無神論者がいます。

ひと昔前に廃れた共産主義の人達は、唯物論者であり、積極的な無神論者だったでしょう。この神無き宗教の妄信者たちは、既存の宗教と激しく対立(競合)したようです。

多数の日本人は、日常生活では神も宗教もそれほど関心がないので、いわゆる消極的無神論者でしょう。必要に応じて神や宗教を容認し、社会的な儀式として取り入れ、使っているわけです。

ところで、欧米的合理主義的な考え方を得意としない日本人の精神構造は、時として身の回りで生じる異変や神秘的感動を、精神との辻褄を合わせる為にI Feel GODとしているのではないでしょうか。

日本人だけでなく、アジアに広く分布する(キリスト教とイスラム教を除く)多神教的宗教の信徒たちも、文明化される過程で、日本人と同じ道をたどる可能性が高いと思います。

私の住んでいる香港は、日本と同様に十分に文明化されており、教育レベルも高いので、(今だにはびこる拝金教を除いて)特定の宗教に妄信する人は多くないようです。

さて、最後に私の意見ですが、私も特定の宗教を信じてはいません。(というか、どんな宗教にしろ、組織や協会というところは胡散臭く感じてしまいます。)教義なんて、みんな人間が組織の都合でつくったものと信じています。しかしながら、この世に神がいないのか?と問われれば、「うーん、たぶん居るかも」と答えるでしょう。

ユダヤ教徒やイスラム教徒と違って、それはどんな神か?とは考えませんが。
(それが日本人の良いところだと思っています)

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