社畜になりたがる人々

4月 30th, 2009 Categories: 1.政治・経済, 3.中国ネタ

どうして日本人は終身雇用が大好きなのでしょうか。こういっては何ですが、日本で終身雇用の正社員になると、デメリットがメリットをはるかに上回るのではないかと思います。以下に、メリットとデメリットを列挙してみました。

終身雇用社員のメリット:
 めったな事では解雇されない。
 ゆえに、社内の出世街道を全力で突き進む人以外、自分を磨く努力をしなくて良い。
 それでも年功序列で賃金はすこしづつ上がる。

終身雇用社員のデメリット:
 毎日残業で、定時で帰る日が月に数日しかなくても耐えなければならない。
 残業時間が150時間を越えたら、黙ってサービス残業するしかない。
 有給休暇が30日以上溜まっていても、めったな事では使えない。
 技術者なのに、ある突然に営業部へ配置転換されても、耐えなければならない。
 マイホーム買ったばかりなのに転勤命令が出ても、耐えなければならない。
 アジアの僻地に5年間も単身赴任させられても、耐えなければならない。
 大不況で社員全員の給料が一律10%カットされても、耐えなければならない。
 
上記のデメリットの内容は、香港や上海の駐在員の方々から実際にお聞きした話しです。なんだか江戸時代末期に、幕府の財政が困窮した頃の武士のようですね。これでは池田氏がこちらで、終身雇用サラリーマンを「社畜」と表現したのもうなずけます。

一方、香港のサラリーマンの多くは、こちらの記事で書いたように、終身雇用のように、労働者が「一方的に不利な立場」に追い込まれる事を嫌うので、3年から5年くらいで転職します。ひとつの会社に長く雇用されるという事は、単に自分の能力や経験値が下がるだけでなく、自分の人生がその会社の都合に左右され易くなる事を理解しているからです。

雇用の流動性の高い社会になれば、企業はサラリーマンを「社畜」のように扱う事ができなくなり、サラリーマンはもっと人間らしい生活ができるようになるのではないでしょうか。

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2 Responses to “社畜になりたがる人々”

  1. DLK
    5月 4th, 2009 at 05:09
    1

    終身雇用の方がメリットが多いですよ。東大などの優秀な学生は今でも大企業の正社員か公務員など終身雇用の職種を目指しています。

    終身雇用のメリット
     解雇されることがない(少ない)ため、社員は自分の首を気にせず仕事に専念できる。
     だからといって辞められないわけではなく、デメリットで挙げたような事態になれば辞職願を出して辞めればよい。
     大企業の場合、自分の得意分野だけに集中して仕事することが可能。

    終身雇用のデメリット
     中小企業に転職する場合、不利になる可能性も。(ただ、誰も好き好んで不利な転職はしませんが)
     安定志向になり、起業意欲がなくなる。(実際はその人の性格的な問題ですが)

  2. bobby
    5月 5th, 2009 at 01:05
    2

    DLKさん、コメント有難うございます。

    少し長い内容になったので、下記の記事へコメントの返事を書きました。ご参照ください。

    http://bobby.hkisl.net/mutteraway/?p=891

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