平等は幸せをもたらすか

4月 1st, 2009 Categories: 1.政治・経済

ソフトバンクの「特別採用コース」が採用試験中に営業をさせて「ただ働き」させる事について、そのコースへ参加する訳でもない多くの人が非難しているようです。私のこれこれこれの記事で、それらの件について書きました。(コメントを頂いたShiroさんとの議論形式で内容が展開していますので、コメント欄もあわせてお読み頂ければと思います。)

採用試験というきわめて短期間の、しかも応募者が自発的に選択するであろう「ただ働き」に対して、「フェアではない」と非難する人が多いという事に対して、私は、この国がいかに「見かけの平等」に固執するあまり、結果として社会を硬直させていると感じています。

現実の社会には不平等が溢れています。学歴格差や経済格差。新卒大学生の採用試験は、ほとんどが筆記試験です。筆記試験は勉強とテストが得意な者が有利です。書類選考は有名大学が有利です。企業で必要とされる資質は、職能によって多様であるのに、「テストで良い成績を取る」という、ある特別な能力に重点的に評価して採用を決める事は、これもひとつの不平等と言えます。しかし、不平等に不平不満を言うだけでは、自分の人生を切り開いて行く事はできない。自分の人生を成功させるか失敗させるかは、誰でもない自分ひとりが責任を負う事です。不平等な環境の中で、いかに自分に有利な条件を「見つける」なり「つくる」なりして、挑戦し続ける事によって、人生は開けて行くのではないでしょうか。

日本は不平等であふれていますが、多くの人はそういう現実に目をつぶり、自分を誤魔化す事で「心の平安」を得ようとしています。このような現実からの逃避を止め、自分と社会の現実をありのままに受け入れる事ではじめて、日本の将来に「日が差す」のではないでしょうか。

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2 Responses to “平等は幸せをもたらすか”

  1. 4月 1st, 2009 at 18:30
    1

    能力を示す機会を与えられることに、自分の時給以上の価値を見出せないという時点で既に入社の条件を満たしていないと考えるべきですね。

    このプログラムに参加することで、言葉ではなく態度で「御社への入社を切に希望しています」とあらわすことになるわけですから。本気を見せて採用を勝ち取りたいと意欲のある人にとっては絶好の機会でしょう。

    こういうやり方をする背景には、予備校のような就活支援業者のマニュアルを見て就職試験をうまく潜り抜けるために偽装をする阿呆が多いということもあるでしょう。それこそ自らの福祉のために社員としての効能を最大化するような学生ばかりとっていたら会社はつぶれます。大企業ほど元気がない昨今の日本の製造業を見ていると、大企業でぬくぬく勤めてやろうと入社試験対策ばかりに熱心な「頭のいい」新卒が増えているのかもしれませんね。

    とはいえ、うちの会社で去年こんなやり方をしたら一人も採用できなかったでしょうねえ。人を選べる大企業、ソフトバンクはうらやましい、と。おあとがよろしいようで。

  2. anomy
    4月 1st, 2009 at 19:24
    2

    平易に考えて、野球・ゴルフ・ボクシングなどのスポーツのプロテスト(実技試験)と同質のものと考えていましたので、本質の部分で何が悪いのだろう、と思っていました。

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