もしもの時の薬の知識

6月 7th, 2004 Categories: 健康

私の趣味は薬の私的研究です。そんな事は医者と薬剤師にまかせとけ、というのが(あなたも含めて)普通の日本人の反応かと思います。でも、もし大怪我や病気をして、医者の治療を受けられない状況になったとしたらどうしましょう。

健康な時には、病気や薬に関心が薄いものです。ところが、いざ病気になってみると急に心細くなります。それが自分の子供だったりすると、いてもたってもいられません。

たとえばもし.....
週末の夜中に子供がカゼで高熱を出して、病院へ連れてゆく事になったらどうしますか?
救急病院の今日の宿直医が何科?(外科医・内科・小児科)の先生かご存知ですか?
救急車で病院をたらい回しにされたらどうしますか?

治療は医者の仕事ですが、その医者が病院に居なかったら、あるいは治療が間に合わなかったらあなたはどうします?

死んだあとで後悔してもすべてはあとの祭りです。

夜中に子供の治療が受けられない事は、あなたの家族にとって非常事態です。一刻を争うときに、もし貴方の手の中に一粒の抗生剤があり、これで子供の危篤な状態を3-4時間でも緩和させられるかもしれないとしたら、あなたは飲ませますか?飲ませませんか?

万能な抗生剤はありません。手元にある抗生剤ではどうしようもない事もあります。逆に、その抗生剤でもなんとかなったかもしれません。

きのう、「デイ・アフター・トゥモロー」という映画を見ました。廃墟となったニューヨークの図書館の中で、高校生の一人が、足の怪我から
敗血症という病気となり高熱が出ます。このままほっておく死んでしまいます。助ける為にはペニシリンという抗生剤が必要だと、書物から知りました。友人達は、抗生剤を手に入れようと苦労します。

このような事態は映画の中だけではありません。野山へ行って崖から落ち、何日も救助を待つうちに怪我が膿んで敗血症になる可能性はあります。

こういうときに、バンドエイドと一緒に何粒かの抗生剤が救急バックに入っていれば、命拾いするかもしれませんね。

抗生剤といっても、ただの薬です。恐れる事はありません。だいたい、普通の人間として覚えておくべき事はだいたい下記の通りです。

●ほとんどの抗生剤は、6時間おきに服用する。服用前になにかを食べられればベター。
●定められた服用量を超えないようにする。
●抗生剤アレルギーがあるかもしれない。どの抗生剤なら問題ないかを覚えておく。
●医者に行ける(距離・時間・症状などに)余裕があるときには、自分の判断で服用しない。

頭痛薬にも沢山種類があるように、抗生剤にも種類があります。非常用として備えて為には、なるべく広範囲の菌に効果があり、なるべく強力で、家族のだれにもアレルギーが出ないものがお奨めです。

具体的な抗生剤の名前は、「旅先で役立つ抗生剤」を参考にしてください。

私の住む香港では、個人営業の薬局へ行けば、医者の処方箋(本当は必要だが)がなくても抗生剤を売ってくれるところがあります。日本では、そういうわけには行かないので、医者からもらった抗生剤をまめに調べて、飲み残したものを非常用にします。

保管に適しているのは錠剤やカプセルです。液状になったものは長期保管に向きません。

保管は、ジップできるビニール袋へ入れて、冷蔵庫のあまり冷たくならないところで保管します。

消化器系や胸から上の病気の治療で日本でお医者さんにかかった時には、たぶん下記の2つの種類(グループ)のどちらかの抗生剤を処方される事が多いと思います。
●合成ペニシリン系・ベータラクタム系
●マクロライド系

処方された抗生剤がどういう薬かは、たとえばハイパー薬辞典などで調べられると思います。

あなたもぜひ、非常用として抗生剤の備蓄を考えてみてください。

Facebook Comments
Tags:

One Response to “もしもの時の薬の知識”

1 trackbacks

  1. mutter away トラックバック | 2004/07/27
Comments are closed.