顔面麻痺の針治療を分析
昨日は、顔面痙攣の針治療のレポート記事を書いた。今日は、この針治療を分析してみたい。
過去の記事を読んでいない方は、まずは以下の3つの記事を順番に読んでいただきたい。
中国医を突撃レポート(前編)
中国医を突撃レポート(後編)
顔面痙攣と針治療
TJ氏の顔面麻痺と顔面痙攣の治療状況をご理解頂いたところで、昨日に突撃同行取材した針の治療について、素人なりに分析してみたい。
●針の刺し方の違いについて:
TJ氏(患者)の意見は、針を刺してから、グリグリと針をこねて、つぼを刺激する動作が、前の中医と今の中医との大きな差だという。この「こねてつぼを刺激する」動作が、顔面痙攣の症状を3週間ほどで改善させた大きな原因ではないかとの事だ。
日本の針では、差し込んだ後で、こねてつぼを刺激するような動作をおこなっているのか?不明な点といえる。
●顔面麻痺治療のための針の位置とつぼとの関係
どのようなつぼに針を刺しているのか、つぼ人形君の首上写真と、TJ氏の顔面写真を左右に並べてみたのでご覧頂きたい。
TJ氏の顔に打たれた針の位置を見ながら、つぼ人形君の顔に印刷されたつぼの位置をマークしてみた。ひとつひとつのつぼの位置は、写真からつぼの名前が読み取れないので、ここに明記できないが、場所は容易に判別つけられると思う。
黄色○は、電極をつけなかった針である。
黒色○は、黒い電極をつけたところである。
赤色○は、赤い電極をつけたところである。
マークしている時に気づいたが、人形君のつぼ位置と、TJ氏の顔に針がめり込んでいる位置は、微妙にずれているようだ。たとえば、下唇の真下のつぼ位置は、ちょうど顔の(仮想的な)中心線上にある。TJ氏の顔に刺さっている針の位置は、真ん中より(向かって)少し右にずれている。
わざとずらしているのだとしたらか、その理由はなぜだろうか?個人差から。
●治療中の顔の痙攣と装置との関連:
電極を流す電流は、極低周波の交流電流のようであるから、赤い電極と黒い電極で、目的になにか違いがあるのか不明だが、一応、注目してみた。
電極をつける前から、顔の左半面が小刻みに痙攣を始めた。前回の針治療のときには、治療中にこのように継続的に痙攣する事はなかったTJ氏はいう。
●針につないだ装置を観察
下記の装置のスイッチをいれたところで、痙攣はより強くなり、電極が一本、プルプルと震えだすほどであった。
装置名は、Hwato SDZ-II型 電子針療儀
Electonic Acupuncture Treatment Instrument BMZ-I Nerve and Muscle Stimulator
装置の設定がわかるように、つまみの位置がわかるような写真を撮ろうとしたのだが、つまみの位置がわかるだろうか。
波形タイプのスイッチ:連続波(CON WAVE)
つまみ1:オフ
つまみ2:およそ10時の位置
つまみ3:およぞ10時の位置
つまみ4:オフ
●針の全体写真
大きさを測るものを、一緒に写す事ができなかったので、具体的な長さをお伝えする事ができない。恐らく、針の長さは規格化されていると思うのだが...