迂回献金事件に見る構造改革の必要性

3月 9th, 2009 Categories: 1.政治・経済

小沢一郎氏の秘書が逮捕された「迂回献金」のような事は、池田氏のこちらの記事によれば、どうやら非常に広範囲で日常茶飯事に行われているようです。議員(政治家)が影響力を保持する為には、大きなお金が必要らしいので、議員が献金を受け取る事は合理的です。それでは企業はなぜ、議員へ政治献金しようとするのでしょうか。

自力で成長している大企業は、持てる資源を積極的に事業へ投入する事で利益を得る事ができますから、議員へ献金する必要性は必ずしも高くありません。しかし市場の成長が止まって成熟すると、自力での成長が難しくなります。更に不況や経営効率の低下などで赤字が累積すると、肥大化した企業体を自力で支えられなくなります。すると経営者は、短期的により「効果の高い」手段(通常は考慮しないリスクの高い手段)を考慮します。それが議員への(利益誘導を前提とした)献金だと考えられます。以下は企業と政治家・役人の関係を私なりに簡単にまとめた図です。

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大企業が政治家や役人と癒着してお互いを利用し合う行為は、市場から退場すべき企業をゾンビ化して税金を浪費するだけでなく、彼らの下で頭を押させられている、力のある中小企業が成長する機会を摘み取っています。そして、政治家が企業と癒着する温床となるのが、政治や役所の不透明な運営方法です。

構造改革を行って、政治家の仕事、役所の仕事を透明化する事は、企業と政治家・役人の濁って澱んだ水を透明にして、見通しを良くします。透明度が上がると直接的に「癒着関係」を結ぶ事が難しくなり、(一部の利益者だけに有利な)合理性の低い決断が少なくなり、産業界が新陳代謝により世代交代が可能になります。

すると最終的には、産業内の企業間格差が新陳代謝により是正されて、多くの企業に成長の機会が与えられ、産業が健全に発展する事ができるようになります。今回の「西松事件」は、政府と役所の透明度を高める構造改革が必要とされている事を示しています。

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One Response to “迂回献金事件に見る構造改革の必要性”

  1. 中島
    3月 10th, 2009 at 22:17
    1

    上の図はコンセプトマップというやつでしょうか。因果関係がよく分かって参考になります。

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