飛行機内で携帯電話を使用する危険性

飛行機内で携帯電話を使用する事は、機内の操縦機器に悪影響を与える可能性が非常に高とされ、法律で使用を禁止されています。しかし、こちらの記事のように、マレーシア航空とエミレーツ航空では、飛行中の機内で携帯電話が使用できるサービスを始めました。日本ではこちらのようにソフトバンクが、このサービスを利用したローミング・サービスを始めています。一方で危険だからと法律で禁止され、もう一方では正式なサービスを提供する航空会社(国)があります。これはどういう事でしょうか。

エミレーツ航空公式サイトのこちらのニュースによれば、

現在はA330、A340、B777で運用しており、残りのエアバスとボーイングにいても早急に準備中です。

とあります。これらの機体に搭載される機内携帯電話システムはAeroMobile ASというシステムで、後付けで機内に搭載しています。これが意味するところは、飛行機内で携帯電波が操縦系統へ及ぼす影響は、後付けの処置で十分に遮断可能だという事です。法律で禁止し、国内では逮捕者まで出した携帯電話の禁止とは、いったい何だったのでしょうか。

考えてみれば飛行機の通信や操縦系統は、こちらのように機体へ落ちる落雷によっても正常に機能するようになっているのですから、微弱な携帯電話の電波でどうにかなると考える方がそもそもおかしいと感じます。

電波の強さ(電界強度)は距離の二乗に反比例して減衰します。携帯電話の電波は、たとえ全部の乗客が一斉に携帯電話の通話を開始しても、個々の電話の電波は電話機から1メートル離れれば無視できる弱さになります。ですからこちらの記事で指摘しているような墜落事故の原因となる事は考えられません。製造元のエアバスも否定している事を、技術に無知な素人が断定する事自体、ナンセンスと言えます。

そもそも飛行機内における携帯電話の規制は、テロなど保安上の理由から米国政府が要求したという話しをどこかで読んだ記憶があります。(ネタ元は探せませんでした)CNETのこちらの記事を読んで頂ければ、その理由がわかると思います。無線や操縦装置への悪影響というのは、後付けで「考案」された理由です。そのように必然性の無い理由ゆえ、機内で携帯電話のサービスを開始するエアライン(国)が現れるのは当然と言えるのではないでしょうか。

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2 Responses to “飛行機内で携帯電話を使用する危険性”

  1. yajikita
    3月 2nd, 2009 at 02:47
    1

    日本の電車とバスでの携帯電話の禁止みたいですね。ペースメーカーに悪影響があるからと言って禁止していますが、それでペースメーカーに事故があったとはきいたことはないですね。メールはOKの車両もありますがメールでも通話でも電波が出ているのには変わりはないのですが。日本以外では車内での通話もOKですしね。普通にうるさいのでやめてくれって言えないのでしょうか。

  2. bobby
    3月 2nd, 2009 at 09:36
    2

    Yajikitaさん、
    ペースメーカーも以前に調べた事があるのですが、日本の2G携帯では、体がくっつくくらい近づくと、旧式の機器ではペースが多少乱れる程度の影響があるようです。3G携帯および新式のペースメーカーではほとんど影響が出ないと言われています。

    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%83%E8%87%93%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC

    リスクを恐れるあまり、規制で固めて自ら閉塞した社会を作ってしまうのが平成日本人の特性でしょうか。

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