悪法を批判するのは不道徳か

2月 22nd, 2009 Categories: 1.政治・経済

こちらの記事にもあるように、改正建築基準法は多数の建築技術者が非難し、かつ多くの建築会社が倒産している悪法のようです。これに対して批判する池田氏を、小倉氏はこちらのように「新自由主義って,人命に特段の価値を見出しません」と、悪法を批判する事自体が悪であるかの如くに述べています。問題がある事を指摘する池田氏を逆批判するのであれば、構造計算書偽造問題の解決の為に、改正建築基準法がなぜ必要性であり、経済を損なわない道が他に無かった事を合理的かつ具体的に述べるべきではないでしょうか。

wikiの構造計算書偽造問題によれば、官が行っていた建築確認・検査事務がそもそも「事実上検査が行なわれなかったり、検査が行なわれた場合でも、ずさんだったり、おざなりな検査であったりしたケースが多発し、欠陥住宅災害が発生する原因となっているとする指摘があった」と述べられています。もともと官もいい加減であったようです。そういう事もあって、官だけでなく民へも確認作業が開放されたようです。

さて、構造計算書偽装問題の原因は、同じくwikiの文章を引用すると、「藤田東吾は自らのmixi上で、「この問題の制度上の原因は、「『建築物の確認検査制度』にあるのではなく、『構造計算プログラムの大臣認定制度』。偽装(改ざん)可能なプログラムを十分に検証しなく認定してしまった国交省(旧建設省)と(財)日本建築センターに責任がある。そして、この大臣認定制度の不備を悪用した構造設計士が偽装を行なったのが原因である。 」と述べた。 」とあります。

今のところ私もその意見に賛成です。構造計算書偽造問題を解決するには、プログラムを改ざん不能にするだけ十分に効果があると思われ、現在の改正建築基準法の合理的な必要性が見出せません。もし他に理由があれば、小倉氏にぜひお聞きしたいものです。

池田氏が述べているのは、建築基準法の問題でもサラ金の金利問題でも、一部の不心得者の為に経済全体に影響を及ぼす制度を歪めるのは問題があるという事だと思います。不心得者は勝手に人殺しをすれば良いという内容はどこにも見当りません。 根拠なく他人の悪口を言う事をwikiでは中傷というようです。

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2 Responses to “悪法を批判するのは不道徳か”

  1. 2月 22nd, 2009 at 15:41
    1

    正確に言うと、建築確認業務は官から民に移転されたのではなく、官が独占していたものを民にも開放した、ということです(平成11年度から)。現在でも建築主事のいる特定行政庁と言われる自治体では建築確認業務を実施しています。

    どの機関に確認申請するかは申請者の自由ですが、民間の確認機関の多くは大都市に集中していて、地方では従前通り地方自治体に確認申請している建築主(ないしその代理者)は多く存在しています。

    表立ってかどうかはともかく、引用されている記事にもあるように、建築業界の大半は改正建築基準法に批判的だと思います。私は建築家ではないけれど、都市計画を専攻しており、関連業種のコンサルタントですが、やはりこの改正は問題が多いと思います。池田氏の批判は至極まっとうです。この問題に限らず小倉氏の主張は論理性、合理性を欠いたものが多いと感じています。

  2. bobby
    2月 22nd, 2009 at 16:33
    2

    フロレスタンさん、ご指摘有難うございます。wikiの文章を読み直して、ご指摘の箇所を訂正しました。

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