新車の車検は廃止すべし

11月 7th, 2017 Categories: 1.政治・経済

本日、日産の問題でロイターから新しいニュースが流れてきました。ニュースから要所を2箇所ほど下記へ引用いたします。

 

[東京 7日 ロイター] – 石井啓一国土交通相の7日の閣議後会見で、日産自動車(7201.T)が完成検査員になるための試験で不正を行っていたことについて「完成検査員の育成プロセスをないがしろにする極めて不適切な事案だ」と述べ、再発防止の徹底を求めた。その上で「今回発覚した事案の再発防止策の検討、実施を含めて完成検査が適切かつ確実に実施されるよう指導していく」と語った。

 

日産自動車の検査不正では、制度の問題点も指摘されている。石井国交相は「完成検査について今後見直すべき点はないか、試験のあり方も含めて、検討していきたい」と語った。

 

参考文献:育成プロセスないがしろにする不適切事案=日産試験不正で国交相(ロイター)

 

1つ目の引用箇所について、たとえ社内資格だとしても、その試験で不正を行っていた事は、企業ガバナンスの観点から見て、大変よろしくない問題です。速やかに原因を究明し、責任を明らかにした上で、改善を行うべきであると考えます。

その上で、2つ目の引用箇所について、そもそも「車検」とは一定期間使用された自動車の安全性を確認する為に、損耗や劣化を調べる事が主な目的ではないでしょうか。ならば出荷から一定期間の範囲内にある「新車」に、そのような損耗や劣化などは有りえません。あり得ない損耗や劣化を検査する為に、メーカー独自の品質検査とは別に、行政が別途に「車検」に相当する検査を課している意味が分かりません。

更に加えて、国交省の大臣を含めて多くの方は「車検」という検査を「過大評価」しているようですが、「車検」という検査項目は、検査項目は数十くらいで、素人でもリスト片手に行えるくらいの難易度でしかありません。

皆さんは「ユーザー車検」という言葉をご存知でしょうか。今回、日産とスバルで問題になっている完成検査というのは「車検」に代わる検査だというのは、多くのニュースが伝えているので既にご存知と思います。この「車検」という検査は、いまどきの自動車オーナーが、最寄りの運輸支局へ車を持ち込んで、「自分で出来る」程度の検査内容でしかありません。行政がメーカーへ、「熟練の検査員」を要求している事自体が、そもそも「過剰要求」なのです。

参考資料:驚くほど簡単だった!自分で車検を通すユーザー車検に挑戦!素人にもできるユーザー車検レポ
参考資料:日産とスバル 法令順守は日本の敵

 

つまり、メーカー独自の詳細な品質検査の後で、更に「車検」を行う事は、「屋上屋を架す」行為でしかありません。100階建ての高層ビルの屋上に、プレハブの小屋と建てるが如き意味しかありません。

結論は、新車の完成品検査は即刻廃止するべき、です。

行政的に完成品検査証が新車の登録に必要という事であれば、形式的には制度を残した上で、実際の検査はメーカー側へ任せるという事で良いと考えます。先に明確にしたように、「車検項目」は素人でも時間さえかければ誰でも出来る内容なので、これがあろうと無かろうと、新車の品質に影響はまったくありませんし、仮に問題が出ればどのみちリコールとなるので、結果は変わりません。

安倍政権の3本目の矢は規制緩和であった筈です。政府と国交省のお役人の方、ぜひご検討ください。

 

(*)車検の内容について誤解にもとづく誤った内容がありました。記事中で該当する箇所へ「削除線」を入れました。不正確な記事がありました事を、お詫びし申し上げます。

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