副鼻腔炎の治療は手術か薬治療か?

9月 4th, 2004 Categories: 健康

慢性副鼻腔炎の治療をするときには、手術と、マクロライド系抗生剤の長期服用などで治療する方法と、2通りあるようです。2つの選択のどちらが、患者にとって得なのでしょうか?

ある開業医のぼやきという(私の大好きな)サイトで、「また来てくれた、XX耳鼻科へ行った患者さん」という表題で、手術による治療をためらう副鼻腔炎の患者さんのお話しがありました。かかりつけの耳鼻科で「手術しましょう」と言われた患者さんは、しかし手術にはためらいがあり、InTheEarさんのところへ「本当に私には手術が必要なの?」という事を確認に来られたました。その後の患者さんとのやりとりが下記のように続きます。

|XX耳鼻科の先生は、しばらく治療して改善して来なかったので、手術を勧めたのだろう。
|も、本人が嫌がっているのだから、もう少し内服で様子見てもいいのではないだろうか。
|でも、患者さんの言うことは時に医師が言ったことが正しく伝わっていないこともあるので、
|XX先生の真意はわからない。

|最近は、治りにくい副鼻腔炎は、マクロライドという抗生剤の少量長期投与が主流だ。
|通常の使用量の半量くらいを数ヶ月内服していただく。
|確かに効果は良い場合もあるが、効かない場合も当然ある。
|「長期」とはどのくらいの期間にするかも、明確な定めはないが、私は、2,3ヶ月内服して
|いただいて、治らない場合は、「これ以上飲んでも効きそうにないので、後は手術ですかねえ。」
|と引導を渡してしまう。

|手術は直ぐしなくてもいいと私が言ったので、
|「こんな私でもまた引き続き治療していただけますか?」
|と、しおらしいことを言ってくれる。
|「勿論ですよ。」
|と、上機嫌な私。
|後は、これで治れば、もう、あちらへ行かれることは無いのだろうが、治るかどうかは...

お医者さんによって、すぐに手術の判断をする方もいれば、できるだけ切らずに治そうとする方もいらっしゃるでしょう。これは、それぞれのお医者さんの考え方ですから、いろいろあって当然でしょう。

切らずに根治すれば言う事はないのですが、実際のところどうなのでしょうか?

私は小学校1年の頃に、はじめて慢性副鼻腔炎と診断されました。それから20年間ものあいだ、治しても治しても、大きな風邪とかが治ったあとで、そのまま副鼻腔炎にかかっていました。

香港へ来て4年目の夏に、2回目の副鼻腔炎を患い、かかりつけのお医者さんから、「今回で2回目だから、手術したらどうか」と言われ、やってみようと決心しました。

副鼻腔炎の手術といっても幾つかの方法があるようですが、私が行ったのは上顎洞篩骨洞根本手術のようです。

その時の事は、以前の記事でも書きましたが、なにしろ生まれて初めての手術ですし、上唇の内側をぱっくりと開いて、鼻の骨をコンコンガツガツと削るというのですから、結構怖かったのを憶えています。

さて、手術後はかなり痛く、顔がボールのように腫れました。術後2日目の写真をご覧ください。

20040904-1.JPG

20040904-2.JPG

左側の鼻の骨を削りましたので、顔の左側がボールのように腫れています。左の鼻の穴に入れたカテーテルからは、4日目くらいまで血が流れ続けました。顔が腫れて食べ物を咀嚼すると痛いので、差し入れのアイスクリームばかり食べていました。

このように一時的に辛い思いをして手術を行ったわけですが、その結果はどうでしょうか?以来15年間、一度も副鼻腔炎で医者にかかった事はありません。もちろん、副鼻腔炎になりかけた事はありますが、抗生剤の服用で容易に治癒しました。

鼻で息をする習慣が身に付いたのも、この手術の後からです。

そこで、これまでの経験から私の下した結論は以下の通りです。

●何度も副鼻腔炎を経験し、根治を望まれる場合は、上顎洞篩骨洞根本手術が良いです。
●はじめて副鼻腔炎になった人と子供は、薬による治療が良いと思います。

最近は、手術にもいろいろあるようですが、繰り返し副鼻腔炎にかかる人は、おそらく上顎洞篩骨洞根本手術以外の方法では、根治できないのではないでしょうか。そう考える理由は、上顎洞篩骨洞根本手術以外は頬の骨を削らず、病的な粘膜だけを除去するからです。

私は、副鼻腔炎になりやすい人は、鼻(副鼻腔)の骨などの構造自体に、なりやすい特徴があるからだと(医者でもないのに)考えています。これが正しければ、病的な粘膜を取っても、鼻の構造が同じならば、副鼻腔炎のなり易さは変わりません。

という訳で、副鼻腔炎になりやすい人は、手術が受けられる年齢になったら、早めに上顎洞篩骨洞根本手術を受ける事を(個人的に)お奨めします。

副鼻腔炎の手術をしようかと迷っている方、自分で判断するご参考になれば幸いです。

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