ピノチェト=新自由主義ではありませんよ

2月 14th, 2009 Categories: 1.政治・経済

小倉氏はこの記事で、チリのピノチェト政権下での圧制と経済政策を結び付けて、池田氏木村氏の主張する意見を批判しておられるようですが、虐殺はピノチェトの責任であって新自由主義的政策そのものの責任ではありません。明らかに批判する対象を間違われているようです。

また、ピノチェト退陣後について、「その後,チリ経済は,フリードマンの弟子たちを追い出し,最低賃金制度と労働組合の団体交渉権を復活させ,銀行等の再国有化を果たすことで,回復していきました」と、あたかも新政権が新自由主義を捨て去る事で経済を回復させたように述べていますが、wikiによれば、「1990年に就任したエイルウィンの政策は基本的には軍政期からの新自由主義を継承するものであったが、市場原理主義の修正を図り、軍政期に拡大した所得格差や貧困問題解決への取り組みも進んだ。」とありますので、小倉氏の誤解のようです。

ウェブを検索すると、ピノチェトとシカゴボーイズ関連の記事は沢山見つかりますが、ピノチェト以降のチリと新自由主義政策についての記事を探すのはちょっと時間がかかります。あまり興味の対象にならないのかもしれません。現在のチリはどうなっているかというと、wikiによれば「、ラテンアメリカで最も工業化された国の一つであり、域内ではアルゼンチン、ブラジル、メキシコとともに中進国であり、2007年からOECD加盟に向けて交渉が進んでいる。」とあります。

小倉氏の示したこの記事の著者であるジャーナリストのGreg Palast氏は、チリの成功について口汚く罵っている(翻訳のせいか?)ようですが、彼の書いたいくつかの代表的な記事の内容をwikiで見ると、政府や大企業に対してかなり負のバイアスが入っているように思われます。チリの新自由主義的な経済政策や教育政策は、いろいろな問題はあるとしても、着実に実績を積み上げており、多くの市民に支持されているようです。

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