企業はリスクを負って内需拡大の為に投資すべき

2月 8th, 2009 Categories: 1.政治・経済

池田氏によれば、日本人の家計がローリスク・ローリターンの現金・銀行預金に大きく偏っており、結果として内需拡大を阻害している。最大の構造改革は、積極的にリスクを取った投資を行うようにする事だ、と述べています。この傾向は家計だけでなく、大企業の経営者にも言える事のようです。

今日の朝日新聞(ネット版)によると、ロームが福岡県の子会社を清算して正社員100人を解雇する。パイオニアは薄型テレビから撤退しテレビ事業部を大幅縮小するので数千人規模の正社員が解雇されるとの見込みです。

「社会的責任」を重んじてきた大企業経営者が、なりふり構わず生産調整と人員調整を強行している理由も、日本人が深層にもつ「冒険を恐れる心」から来るリスク回避衝動が、未経験の金融危機に対して過剰反応を起こし、オーバーシュートを起こしているではないでしょうか。

日本企業がリスクを恐れる傾向は、欧米企業に比べて、現金の内部留保をより多く溜め込もうする傾向を見ても明らかです。上場企業は本来、社内の現金はできるかぎり投資へ回して、より多くの利益を得る為に働かせようとします。ゆえに大量の内部留保は、株主から「経営者の職務怠慢」と非難されかねません。

米国が世界の消費マーケットとしての役割を終えようとしている現在、とくに日本の輸出型企業に求められるのは、内需部門の比率を大幅に増す事である。企業が自らが成長する為にも、リスクを負って、輸出に頼らない国内市場を構築するように努力すべきだ。

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