文科省は科学を蔑ろにしているのか?

7月 26th, 2017 Categories: 1.政治・経済

前文科省事務次官の発言は、信憑性に疑念を持つ人が出てきたようですね。

朝日や毎日では、前川氏はヒーロー扱いのようですが、人となりや能力はどうなのでしょうか。

という事で、私のSNSのタイムラインに興味深い文書が流れてきました。

あまりに刺激手な内容なので、多くの方と情報共有するべきではないかと思い、文書の一部を下記に引用してご紹介したいと思います。

(*)文書をスキャンしたPDFで、文言をコピペできないので、その一部を私が以下に、再入力してみました。もし誤字脱字がある場合には平にご容赦ください。下記URLの原文を必ずご確認ください。

参考文献:第14回 教育WG 議事録 (文部科学省ヒアリング)

(以下、引用開始)

第14回 教育WG 議事録 (文部科学省ヒアリング)

1.日時:平成17年7月2日(火曜)13:30〜15:00
2.場所:永田町合同庁舎1階共用第1会議室
3.議題:「教員免許・採用制度について」、「学校選択制について」
4.出席:◯規制改革・民間開放推進会議
草刈主査、白石医院、安念専門委員、福井専門委員
◯文部科学省
初等中東教育局初等中等教育企画課長       前川 喜平氏
初等中東教育局初等教職員課長          戸渡 志氏
初等中東教育局視学官              勝野 慎彦氏
初等中東教育局初等中等教育企画課教育制度改革質 塩見 みず枝氏
5.議事概要

(議事開始から10ページ途中まで省略)

◯福井専門委員 少なくとも我々は日本の教育制度を議論しているわけです。日本の現に行われている養成制度や免許制度の効果測定について、実証的で科学的なものを我々は寡聞にして一度も見聞したことがございませんので、それは文科省の責任できちんと調べていただくべきものだと思います。
次の質問ですが……。
◯前川企画課長 ちょっとお待ちください。もし今の教員免許の意味がないとか、必要がないとおっしゃるのであれば、そちらの理由を挙げて頂きたいと思います。
◯安念専門委員 全然違います。必要があるかないかを議論するデータがないということなんです。
◯前川企画課長 それを福井先生に出していただきたい。
◯安念専門委員 そんなことができるわけがないでしょう。それはあなた方の責任ですよ。
◯福井専門委員 文科省は教育に責任を持つ中央官庁です。教育について自らやっていることについて論証していただくのはあなた方の責任であって、我々は説明を伺う権利がある。
◯前川企画課長 疑念を提示されるのであれば、疑念を提示するだけの理由を出していただかなければ我々は答えられません。
◯安念専門委員 エビデンスがないものを初めから信じるなどというのはばかげたことでしょう。
◯福井専門委員 もともと証拠もないことを中央官庁としてやっていられるんだったら、それ自体ゆゆしき事態ですよ。
◯前川企画課長 違います。そこに疑念を呈しておられますね。その疑問の根拠を出してくださいということです。
◯安念専門委員 エビデンスがない以上、疑念を呈するのは当たり前で、エビデンスがないんですから。
◯福井専門委員 あなた方が証拠がないことをやっておられること自体を我々は問うているわけです。だから、政策を実現するにはそれに基づく根拠が欲しいということです。
◯前川企画課長 それだけの疑念を呈するのであれば、その疑念の…。
◯安念専門委員 エビデンスがないのに疑念を持たない人がどこにいるんですか。エビデンスがないものに対して疑問を持つのは当たり前でしょう。サイエンティフィックに考えたら当たり前です。
◯福井専門委員 施策をやっているのはあなた方です。勘違いしないでいただきたい。
◯戸渡教職課長 それは違うんです。
◯前川企画課長 その疑問を持つだけの理由をちゃんと示していただかないとわからないじゃないですか。
◯福井専門委員 責任をもってやっているのは文科省です。我々はそれが効果があるのか、規則改革に値するのかを見るべき立場です。ご自身がちゃんと証拠も持たずにやっておられるんだったら、それ自体を疑問視するべきです。
◯前川企画課長 不十分な根拠で言い掛かりを付けているとしか思えません。
◯安念専門委員 エビデンスがないということを私どもは申し上げているんです。
◯福井専門委員 そういうやくざの言葉遣いみたいかことはやめていただきたい。言い掛かりではないですよ。責任をもってやるべき官庁が自らの施策の根拠を示すのは、国民に対しても責務でしょう。
◯前川企画課長 それだけの疑念をおっしゃるのであれば……。
◯福井専門委員 疑問ではないのです。あなたがやっていることについて自らの根拠も実証的に示さないでよく政策をやっていられますねと申し上げているのです。
◯戸渡教職課長 実証的な根拠という事であれば、世界各国が大学における教員養成というものが教員を養成していく上で重要であると、それが実証的に行われているわけです。
◯福井専門委員 世界各国でも結構です。要するに、教員免許や養成制度のデータや効果をいただきたいということです。
◯戸渡教職課長 ですから、そこが根拠がないではないかとおっしゃるのであれば、こうこうこういう理由、こういうデータが根拠がないことを示しているということをまずはお示しいただかないといけないのではないですか。
◯福井専門委員 違います。要するに、自らやられている政策について、我々は疑問を言っているわけではなくとにかくやっていられるのにデータも持たずに、効果の測定もせずに、されを正しいと言って、それについて根拠を問われたら、おまえたちが示せと開き直るような、そういう中央官庁の職員の在り方そのものを問うているのです。全くおかしいと思います。自らやっていることについて国民にデータについても示せない、あるいは証拠についても示せない。そちらがやれ。そんなばかな官庁はほかで聞いたことがない。恥ずかしいと思っていただきたい。
◯前川企画課長 それだけの疑念をおっしゃるからには、疑問の根拠をおっしゃってください。

(12ページ1行目迄。以後もこのやり取りが続きますが、以上で引用終了)

文部科学省とは文部と科学を司る中央官庁なのですから、学問や科学の価値観に立脚した行政を行っているものと思っていました。(笑

しかし、こちらの議事録を読むと、文科省の対応は、社会常識に照らせば、明らかに異常です。

自ら行っている政策について、根拠も、実証的な効果測定も行っていない。

しかし、行っていないのは面倒とかでサボっているという訳でもなさそう。

そもそも、そういう必要があるとか、責務があるという事をおもっておられない様子。

特に前川氏の発言は、なんとかの一つ覚え的に、「疑問があるならお前が根拠を示せ」という発言ばかりです。

で、この議事録を読んで最初に感じたのは、文科省のお役人は頭が悪いのではないかと。

しかし、客観的な事実(立派な大学を卒業され、国家公務員試験に合格した)は、そうではないという事を示しています。

では、何が問題なのか。

文科省とは、その名前とは裏腹に、前例踏襲の超保守的な官庁で「科学的」とは無縁。

上記引用文にはありませんが、議事録の後半の議論では、文科省は政策をつくる訳ですが、実は文科省の外にある教育委員会とか学校とかに責任丸投げの投げっぱなしで、あとはしらないという態度を決め込んでいます。

これ、今回の加計学園問題で注目された、獣医学部新設を門前払いする「告示」についても同じではないでしょうか。

つまり、「獣医師会がこんなこと行ってます」から告示が出来たが、その根拠や検証は「うちの責任じゃないもんね」で検討なし。以後数十年、告示に疑念があれば、疑念のある人が証拠をもってこいの態度。

で、官邸主導の特区で省益を侵されそうになると「行政が曲げられた」と恨み節ですか。

これ、呆れてものも言えないと思うのは私だけでしょうか。

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