中小企業が活力を失った理由

1月 25th, 2009 Categories: 1.政治・経済

小倉弁護士とのバトル記事を書いていて閃いたのですが、日本の中小企業が活力を失った一つの大きな理由は人材難だったのではないでしょうか。なぜ人材難になったのか、その理由は終身雇用と解雇規制が原因です。

戦前から高度成長期までの間、高い技術力を持つ町工場が数多く生まれ育ちました。当時、どんなに優秀でも大学まで進学できる人は多くはありませんでした。普通高校や工業高校を出て町工場へ就職する学生の中にも、優秀な人間がけっこう沢山いました。戦前から高度成長期までの町工場を支えていたのは、そういう高卒の優秀な人材達だったのではないでしょうか。

いまの日本では、良い人材のほとんどは有名大学を志望し、大企業がブラックホールのように吸収し、終身雇用により社内で飼い殺しにされています。ゆえに中小企業には良い人材が廻ってきません。良い人材が集まらなければ、新しい技術の開発も、新しい町工場を起こす人も現れません。ただ昔の技術をフォローしているだけの現状では、中小企業は衰退してゆくばかりです。

香港では、こちらで書いたように、良い人材は最初は大企業に集まりますが、転職を重ねる事によってシャッフルされて広い範囲へ拡散してゆきます。ある人は大企業に残り、ある人は中小企業で活躍し、またある人は起業して独立します。

日本でも雇用が流動化されれば、人材が大企業からいろいろなところへ拡散して行くので、既存の中小企業が活性化される機会を得るだけでなく、あたらしく起業される零細企業がどんどん生まれて、その中から次世代の中小企業が育つのではないかと思います。中小企業の雇用は全体の8割を占めるそうですから、中小企業が活力を取り戻せば、日本の多くの労働者にとって大きなメリットになるのではないでしょうか。

Facebook Comments
Tags:

2 Responses to “中小企業が活力を失った理由”

  1. 1月 25th, 2009 at 02:05
    1

    こんにちは

    大企業と中小企業の生涯賃金のデータを見つけました。
    http://doda.jp/guide/money/020.html

    以前、大学の進路指導の担当者達と話をしたときに、入学者を増やすためには就職が1つの要素になるといってました。有名企業に就職できるというのは大事なことらしいです。

    この賃金が草から考えるに、流動化の初期段階では大企業から大企業へ渡り歩くというのがトレンドになると考えています。政府が、大企業勤務者の所得税率を上げて賃金格差を小さくすることでもしない限り、中小企業への人材流出は実現できないかもしれません(ここは思いつきです)。

    ちなみに、日本では法人全体の99%が中小企業です。
    http://www.chusho.meti.go.jp/faq/faq26.html
    http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/h20/20TyuushohPDF20080418/11.pdf

    7割が赤字といわれています。で、元気な企業は黒字3割の1/3とも言われています。

    もちろん、元気な企業はたくさんあるんですよね。1割だとしても15万社はありますから。

  2. 1月 25th, 2009 at 02:14
    2

    すみません、URLをそのままペーストしたらコメント欄の体裁が崩れてしまいました。

Comments are closed.