熟練労働者は企業の資産

1月 20th, 2009 Categories: 1.政治・経済

小倉秀夫氏は大統領の就任演説の名言の記事の中で、「労働法を改正して、企業が気分次第で解雇しても国は何もしないというふうに変えていこうというわけですから」と言います。しかし企業は労働者を弄ぶ為ではなく、合理的に利潤を追求する為に生まれ、活動しています。

企業にとって労働者は生産手段の一部なのですが、機械と違って教育が必要ですし習熟に時間がかかります。 雇用してから1人前になるまでは、賃金分を労働者に投資しなければなならない。熟練労働者となれば、バランスシートからは見えないけれども貴重な資産です。そのような労働者を気分次第で簡単に解雇するような経営者が何処にいるでしょうか。企業が労働者を大量に解雇する事は、大量の血を流すのと同じ事なのです。

企業を経営するのは(時に感情に流されやすい)人間なのですが、様々なルールで縛られ監視されているがゆえに、全体としては合理的に行動しようとします。好況になれば雇用を増やし、不況でものが売れなくなれば、貴重な労働者であっても人員調整せざるを得ないのも合理的な行動の結果です。

「上に政策あれば、下に対策あり」と言いますが、国が解雇規制を行うので、企業に認められたルールの範囲内で非正規労働者の雇用を増やしたに過ぎません。企業が国内で生産を続ける限り、捩れた解雇規制の下では、捩れた雇用関係がいつまででも続くでしょう。そして最後には、国内の工場は淘汰されるかもしれない。日本の経済を支える製造業がみな海外に移転したら、IT業界も壊滅的な打撃を受けて、小倉氏の得意な知的財産権の仕事も大幅に減るのではないでしょうか。それこそ、多くの国民が貧しくなる早道かもしれません。製造業が逃避した後の日本は、観光立国でも目指しますか?

追伸:

小倉様。私のような無名のブログTBに何回もご返事頂き有難うございます。派遣切り問題以降、小倉氏のブログに度々TBさせて頂いておりますのは、小倉氏の記事内容がいろいろな意味で興味深いからであり、他意はありません。それと、何故かコメントがうまく入れられません。もしコメントを許可されているのであれば、ブログの何処かにコメントの仕方を日本語か英語でご指南頂ければ幸いです。

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2 Responses to “熟練労働者は企業の資産”

  1. bobby
    1月 21st, 2009 at 17:31
    1

    小倉さんへの反論は、以下の記事に書きましたのでご参照ください。

    http://bobby.hkisl.net/mutteraway/?p=532

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  1. 英語力アップの秘訣を大公開! トラックバック | 2010/05/13
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