天からの災厄

2月 12th, 2013 Categories: 2.科学技術

今日から3日後の2月15日、2012DA14という直系46メートルの小惑星が地球の近くを通過するそうです。どれくらい近くかというと地球から27700キロメートルで、静止衛星の軌道(35786キロメートル)より内側です。小惑星の重量は13万トンで、もしも地球上へ落下した場合、時速2万8100メートルの速度と巨大な重量により、落下地点に2.5メガトン級の核爆弾のダメージがあるそうです。幸運な事に今回は、この小惑星は無事に通過するだけです。(下記の画像をクリックすると2012DA14についてのNASA提供の画像が見られます)

スクリーンショット 2013-02-12 8.34.21 PM

もしも大きな隕石が地球へ落下するとどうなるかは、下記の映像をご覧ください。(画像をクリックして下さい)しかし地球の表面を調べると、巨大隕石の落下を示すクレーターが世界中に見つかります。(世界の隕石クレーターの一覧はこちらをクリック)隕石の成分(隕石か隕鉄か)にもよりますが、直系が120メートル以下の隕石だと大気との摩擦による熱で空中爆発し、それ以上の大きさだと地上へ落下してクレーターを作るそうです。
スクリーンショット 2013-02-12 4.41.43 PM

これはインパクトありますね。この映像(シミュレーション)は直系400キロメートルの小惑星の落下を想定しているので、ちょっと大きすぎて都市壊滅というより人類滅亡っていう感じですが、参考にはなるかと思います。最近有名になった隕石は6550万年前にユカタン半島に落ちた直系10キロメートルのもので、地球上に広範囲にKT境界層という特殊な地層を残し、恐竜を含めて種のレベルで75%の大量絶滅の原因になったと言われています。

先ほどの世界のクレーター一覧を見て頂きたいのですが、直系数キロ以上のクレーターがけっこう沢山あります。地球の表面積は陸より海の方が大きいので、隕石が海に落下する確率は陸より大きいと思われます。陸上でこれだけの隕石落下があったのなら、海上にはもっとたくさんあったと考えるのが合理的です。では、もしもこんな隕石が現代の世界で、海に落下したらどうなるでしょう。巨大な津波が発生して、沿岸部の都市を呑み込み、1つの国だけで何十万人から何百万という死者が出る可能性は否定できません。

ここに、隕石による津波の発生と被害推定(ここをクリック)という資料があります。それによれば、「衝突落下例として、オーストラリア東沖の水深200mで衝突させた場合」に「最大遡上を350m程度であるので、標高350mまでの人口密度を対象」とした場合に「合計で約8000万人の犠牲者が出る」との事です。

日本人はつい先ごろ、数百年に1回の地震による津波の災厄を経験したばかりなので、自然の災厄のリアリティーを実感している筈です。海に囲まれた日本は、 地震による津波だけでなく隕石による津波の災厄についても警戒するべきではないでしょうか。

具体的な提案としては、地球と衝突する可能性のある小惑星の徹底的な調査と分類、小惑星の軌道変更を行う為の技術開発などアメリカ・ロシア・欧州と共同で行う為の予算の獲得などではないかと思います。

参考:

1)宇宙からの災害リスクを低減する宇宙状況認識

2)隕石衝突による津波の発生と被害推定

3)K-T境界層

4)google map 世界のクレーター

5)ツングースカ大爆発

6)2102DA14

7)トリノスケール

8)直径400kmの巨大隕石が衝突したとき、地球で何が起こるのか

9)地球近傍小惑星 (追記)

10)潜在的に危険な小惑星(追記)

11)地球に接近中の小惑星「2012DA14」のyoutuve画像(追記)

 

Facebook Comments
Tags:
Comments are closed.