政府も経営者もオワコンな具体例

2月 3rd, 2013 Categories: 1.政治・経済

さっき書いた「電機メーカーがオワコン」の最後のところで、B-CASっていう最強の非関税障壁で守られた国内市場なのに、国内大手メーカーがノーガードの殴り合い的な価格競争に明け暮れており、墓穴を掘りまくっているというのはどーいう事よっ、って言いたかったのですが、短くまとめすぎて不足を感じたので、追加の記事を書く事にしました。

狭い国内市場にグローバルクラスの古強な猛者的大企業が生き残り過ぎているという問題もさることながら、失敗に学ぶこと無く同じ事をえんえんと繰り返す経営者達も頭が悪すぎるのではないか、億円レベルの役員報酬が泣いているぞって感じています。

たぶん企業の中にもブログの読者にも、技術さえ良ければモノは売れて利益になると考えている方が多々おられると思うのですが、技術は無いよりある方が良いに決まっていますが、技術だけで利益を出せるかというと、そうではありません。素晴らしい技術がありながら、オイシイところはすべて他所にもっていかれているという典型的な具体例をこれからひとつ紹介します。

みなさんの会社にはオフィス用の卓上レーザープリンターの1台や2台はかならずあるのではないでしょうか。これのエンジン部分は、実は日本のメーカー数社が世界の市場をほぼ独占しているといっても過言ではありません。ところが、レーザープリンターのエンジンをキヤノンとコニカミノルタから購入しているHPが、完成品の世界市場では一人勝ちしています。なぜでしょうか?

HPは、嫌なら他(の日本メーカーを)をあたるけのいいのっ?って感じで、プリンタのエンジン部分を安く買い叩いているそうです。もう一度書きますが、なぜ、そうなってしまったのでしょうか。

HPが得意とする卓上のレーザープリンターのエンジン部分は、日本のメーカーの独壇場と言っても過言ではないそうです。それなのに、HPの手の中で日本のプリンタメーカーが手球に取られたように踊っているなんて、なんて頭が悪い経営者ばかりなのか、って感じで悲しくなりました。

韓国や米国なら、世界市場を独占的に支配できそうな戦略的要素技術があれば、政府が旗を振って国内の利益調整するとかは普通にやりそうです。ところが日本の政府は、政府主導で旗振って国産技術を育てる事には熱心でも、市場で勝手に育った戦略的技術には感心が薄いようです。日本の大企業の経営者も、「戦略」という文字が欠落しているとしか思えません。

企業努力といえば購買と製造現場へコストダウン丸投げしかできない日本の経営者に未来はあるのでしょうか。

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