鼻炎を抑える漢方鼻スプレー
3年ほど前、上海駐在している時に左目の上(眉毛のあたり)の骨の内側に鈍痛を感じて、外国人用のクリニックへ行った。自分では鼻炎だと気づかなかったが、診断したインド人の女医はすぐにアレルギー性鼻炎と診断した。念のためにレントゲン写真を撮ってもらうと、確かに鼻から左目あたりにかけて、見慣れた白い影が映っていた。処方は、鼻炎用のコンタックとナザルスプレーを3日間使用し、その後は副腎ホルモンの鼻スプレーを1日1回、左の鼻にスプレーするように言われた。副腎ホルモンのスプレーは、およそ3ヶ月もつので、なくなったら2週間ほど間をあけて、また続ける(薬は病院へもらいに来る)ように言われた。医者の指示通りに薬を服用すると、およそ5日程度で鈍痛は消えて症状改善した。
上海駐在を終えて香港にもどってからも、同種の副腎ホルモンの鼻スプレーを6ヶ月ほど使用していたが、鈍痛が出ないので、薬は止めてしばらく様子をみていた。もしかしたら環境がかわる事で症状改善したかもしれないと考えたからである。しかし、症状は数ヶ月後に戻ってきた。香港でもアレルギー性鼻炎からは逃げられないようである。
何年もの長期にわたり副腎ホルモンの鼻スプレーを摂取するのは、私でもやはり気が引ける。普通の鼻水を止める鼻スプレーと、悪化した時は鼻炎用コンタックで症状を止めていたのだが、最近になってなかなか良いものを見つけた。中国製の漢方鼻スプレーである。ちょうど風邪を引いた後遺症で鼻水と眉間あたりの鈍痛がはじまったところだったので、早速使用を開始した。
鼻炎用のコンタックと漢方鼻スプレーを5日ほど併用し、その後は鼻スプレーだけに切り替えた。鼻スプレーは、最初の5日ほどは1日の6回くらい使用した。両方の鼻に鼻スプレーを噴霧すると、口の中にいわゆる漢方薬の味と香りが広がる。鼻スプレーを噴霧して1-2分すると、鼻の奥から急に黄色の鼻水が大量に出てくるので、すぐに鼻をかんで鼻を通す。たぶんこの時に、副鼻空にあるうみを排出する働きがあるのだろうと推測する。1-2度、鼻をかむと、それからしばらくは鼻が通ってすっきりした感じが続く。
6日目からは鈍痛がなくなったので、コンタックの使用は止めて、鼻スプレーだけを朝・昼・夕方・寝る前の4回使用するようにした。2週間くらいすると、鼻スプレーした後に、鼻水が出なくなった。
漢方鼻スプレーを使用するようになって既に3ヶ月経つ。鼻の調子は、止めると良くないが、鼻スプレーを使用している間は特に問題ないようだ。下記はその写真である。
一箱に大瓶(50ml)と小瓶(20ml)の2本が入っている。どちらも鼻噴霧用のボトルだが、私は小瓶だけを持ち歩いて使用している。小瓶の薬がなくなると、大瓶から補充している。
薬屋で売っているのだが、注意書き(上記の写真参照)によると、中国内では薬品ではなく保健用品のライセンスで販売しているようだ。主要成分は7種類の薬草となっている。漢方の知識が無いので、どのような薬草なのかは今のところ不明である。
使用の注意書きによれば、本品に対して敏感な者は使用を中止しなさい、8歳以下の児童は大人の管理化で使用しなさい、妊娠している人は使用禁止、とある。
この漢方鼻スプレーは、アレルギーそのものを治癒しないだろうが、鼻炎になる事を防ぐ効果があるようだ。
経過報告です。
日本とロンドンで使ってみました。
日本では花粉症の症状への対症療法としては機能しました。鼻水は完全には止まりませんでしたが、薬を飲まずに漢方鼻スプレーとマスクで外出できました。
ロンドンではお酒を飲んだ後、鼻が詰まって夜中に起きてしまっていたのですが、漢方鼻スプレーを使うと鼻詰まりが無く安眠できます。あと漢方鼻スプレーを使うことにより日中も鼻が詰まりにくくなりました。
ただこれを使っているとやはりカレーの匂いがするそうです。
Yajikitaさん、
レポート、有難うございます。実感できるほどの効果があったようで、よかったです。アレルギーの症状が弱まるようであれば、数週間かけて、鼻スプレーの使用量を少しずつ減らすようにできれば良いと思います。