ノマド経営者っていう記事が少ない件

1月 28th, 2013 Categories: ブログ評論, 1.政治・経済

さいきんノマドっていう言葉をネット上でよく見かけるようになりました。ノマドとは遊牧民を指す言葉だったようですが、最近は在宅あるいは特定のオフィスを持たない個人企業型の就労形態の事を指して使われているような感じがします。しかし遊牧民というのは、ある意味、季節により同じ場所をぐるぐる回るという固定パターンをもっている筈なので、現在のノマドワーカーが真にノマドなのかという疑問があります。

私はIT企業の経営者(共同経営)ですが、事業やっている会社や事務所が香港、深圳、東莞、セブにあり、必要に応じて週に数回から数年に1回の頻度で、ぐるぐる回りながら仕事をしています。これって実はノマドじゃねっ?と常々感じておりました。ノマド経営者って、自営業者の柔軟さとサラリーマンの安定性と経営者の社会的地位の良いとこ取りしたような感じです。

ノマドワーキングを絶賛するイケダハヤト氏は、ノマドワーキングの許容は日本社会を豊かにするで下記のようなメリットを列挙しておられますが、実はノマド経営者は下記のメリットを全て受ける事ができる上に、企業の業績に応じて高収入を得る事ができ、故に生活を高いレベルで安定させる事ができ、経営能力次第で自分の好きな事を仕事のネタにして、人生をより楽しくエキサイティングにする事ができます。

  • 親子の時間が増える
  • 生産性が向上する
  • 満員電車が軽減される
  • 働けない人も働けるように

ノマド経営の良い面を述べました。では、どうすればノマドワーカーからノマド経営者にアップグレードする事ができるのでしょうか。その辺の事について、簡単にまとめてみます。

1)最低限の生活を担保する事業をまず安定させる。

優先順位はノマドではなくて生活の安定です。しかしサラリーマンでは永久にノマド化できないので、独立して個人事業主になるとか、友達集めて起業するとか、自分で自分の生活費をかせげる主体的な事業形態であるべきです。その際に、事務所の有無は重要ではありません。事業形態や集まった人達の状況に応じて決めれば良いと思います。もちろん、固定した事務所なしで事業ができれば、月次の損益を黒字化するのが容易になる事は言うまでも有りません。

2)一点成長ではなく複数成長路線。

生活が安定してきたら事業拡大を考えますが、現在の地域での事業を大きくするのではなく、営業する地域を広げる方向で事業拡大に努力します。たとえば東京で事業開始したら、次は仙台とか大阪とか、離れた場所へ新しい拠点をつくり、2つの場所を行き来しながら両方の事業拡大と利益の増大を図ります。こうして、自分の能力に見合う規模まで拠点を作る事で、経営者としていろんな都市をノマドのようにぐるぐるまわりながら仕事をする事ができます。

3)拠点毎に責任者を育てる。

ノマド経営の基本は、自分がその仕事に必須の人材でなくても良い状況を作り出し、可能な限り緩やかな経営を行う事を基本ポリシーとして組織作りを行います。なぜかといえば、必須の経営者になると、ノマドじゃなくて、ただの忙しい経営者になってしまうからです。ノマドというからには、なるべく時間に余裕があり、お客や社員や経営上の都合ではなく、自分の都合で動きまわれるようである事が望ましいからです。また、そうである事で、自分のノマド経営を余裕をもって楽しむ事ができます。

4)どんな業種が向いているか。

これはなんとも言えません。上記の例はいろんな業種に適応可能だと思います。ちなみに、私の知っている範囲で、私以外にも、いかにもノマド経営者だなっていう実例となる知人が何人かおります。具体的には、ウェブ開発企業の社長さん(東京と大阪とシンガポールを行ったり来たり)、投資企業の経営パートナー(日本各地と中国各地をぐるぐるまわり週末はマカオの自宅へ帰る)などです。重要なのはどんな業種の仕事をするかではなくて、どんな経営スタイルで仕事をするか、ではないでしょうか。

ノマドワーカーの記事は多いですが、ぜひノマド経営者へのアップグレードを目指して頂きたいと願うものです。ちなみに、ノマドワーキングの事を書いているイケダハヤト氏は、ノマド経営者ですよね、すでに。

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