ベトナムの給料と日比谷公園

1月 7th, 2009 Categories: 1.政治・経済

小倉秀夫氏から頂いたリプライ記事の中で、ベトナムの給料が月給7000円と設定されていた。純粋な興味から、ベトナムの外資企業で働く現地人の給料について調べてみた。

ググッて調べた限りでは、数年前の最低賃金が7000円くらいのようである。小倉氏もこの辺の情報を参照したのかもしれない。しかし私の経験では、外資系工場が集中する工業区内の工賃は最低賃金よりかなり高いのが普通である。そこで、ベトナムで仕事をしている友人のアスカル氏と、そのまた友人のサイゴン太郎氏(*1)からサイゴン近辺にある工業区の外資企業の賃金について情報を頂いたので報告する。

下記は手取りの給料額をUSDで示す。為替レートが不安定な時期であるので、あえて現地通貨あるいは日本円に変換せずに記述する。手取り給料の他に諸手当というのがあり、これは手取り給料の2割程度を会社が別途に負担する必要がある。

工場ワーカーの賃金

USD100 (最低賃金はUSD80程度)

日本語通訳

USD600

IT関係のプログラマ

USD300 – 500

IT関係のSE

USD1200

工場ワーカーとSEの間には手取り給料で12倍の開きがある。ベトナムでもフィリピンでも中国でも、すべての発展途上国では大きな給与格差(格差社会)がバネになって子供への教育熱が高まり、産業が発展して、本格的な成長を始める。日本も(ベトナムや中国のワーカーと同じ仕事をする)単純労働の工場ワーカーが、東南アジア並みの給与になっても不合理ではないだろう。単純労働でも人並みの良い暮らしができるからこそ、若者は苦労や努力をしなくなり、日比谷公園に派遣村などという馬鹿げたものができるのである。

(*1)ベトナムの賃金情報について、ネタ元の友人からリンクの許諾を頂いたので本文を一部修正しました。アスカルさんは英語版PDAの日本語化キットを自作された方で、この方面の業界では超有名人です。サイゴン太郎さんは、アスカルさんの友人です。

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