首相の知名度

12月 30th, 2008 Categories: 1.政治・経済

東莞と上海にいる友人やうちの社員に、「いまの日本の首相は誰ですか」と聞いてみた。結果、小泉潤一郎から後の首相は1人も知らなかった。以降の首相はそれなりに中国寄りの政策を行ってきたが、中国国民にはあまり知られていないようだ。というか、日本の首相に関心が無いようだ。話題にならない事を良しとするなら、彼らの政策は成功したといえよう。しかしそれは、あまりに消極的すぎないだろうか。それにくらべて、小泉氏はいまでもみんな良く覚えている。ただし、「歴史を曲げた悪党」として。だから、「小泉首相は日本では今でもすごく人気があるだよ」と教えると、みんなびっくりする。昔から歴史は勝者がつくってきた。日本は第二次大戦で負けたが、中国は勝った側にいた。だからいま貴方が知っている歴史は、勝った国のつくった歴史だ。しかし負けた側にも「自分の歴史」がある。日本人は自分の国の中では、「自分の歴史」を信じたい。小泉首相は、言いたいことを何でも言ってしまう人だ。歴史についても、みんなが思っている気持ちを、公の場で表現した。それで国内では人気があったが、アジアでは評判が悪かった。うちの東莞社員に、こんな風に話した。彼女は「ふーん、そいういうものか」という顔で素直に聞いていた。彼女は大学(日本語専門学校)で1年勉強した後、日本語能力検定2級をとって中退した。どちらかというと高卒程度の一般教養である。面と向かって歴史の話しをする場合、学歴の低い人の方が話しやすい場合が多い。彼ら彼女らは、こちらが筋の通った理屈で説明すると、わりと素直に聞いてもらえる。日本の首相の話しを聞いたついでに、中国のいまの最高権力者(中国は首相よりも国家主席の方がえらい)についても聞いてみた。いまの国家主席である胡錦濤は、前に江沢民にくらべて国民からたいへん人気があるようだ。最近とくに人気が高まった理由は、四川の大地震のときに迅速に行動して、あっという間に危険を顧みず現地入りした事が大変評価されているようだ。この辺は、村山元首相やブッシュ(息子)大統領の失敗に学んだのかもしれない。(笑)また胡錦濤は江沢民と違って、上海閥に連なる汚職政治家をやっつける清廉潔白の士としても人気上昇中のようだが、全主席である江沢民との、舞台裏での政治闘争はまだまだ予断を許さない状況のようである。

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