第三の選択

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日本の安全保障にかかわる長期戦略ついては、自民党の伝統政策である対米従属が第一のオプション、小沢一郎を代表例とする対中接近が第二のオプションと考えられているのではないでしょうか。

現在の日本がもっとも外交的な脅威を受けている隣国は中国です。中国政府は尖閣諸島(魚釣台)を革新的利益と宣言していますから、今後益々、圧力は強まって行くでしょう。その一方で、沖縄駐留米軍の減少傾向を見るまでもなく、米国の国力減少によって東アジアへのプレゼンスは益々低下してゆくものと考えられます。米軍基地がフィリピンから撤退したとたんに中国が南沙諸島のミスチーフ礁を占領したような事が、日本の領土・領海で起こらないとはいえません。今後の日本にとって、世界最大の消費地である中国との表面的な関係を維持したまま、外交的に差し込まれる事を防ぐためには、パワーバランスをどう取るかが長期的な課題になるといえます。

そこに登場したのがプーチン次期大統領です。ロシアの経済を発展させる為に、ロシア側からみれば「火中の栗を拾う」ような北方領土問題の解決をあえて提案して来るあたり、対日関係を修復して国内経済をなんとかしようという意欲が伺えます。先日の記事でも書きましたが、 日本の外交戦略の舵を少し修正して、対米関係をある程度維持した上で、更にロシアと軍事・経済をミックスした交流を深める事は、対中への軍事的な牽制力を得る上で非常に有効な手段であるといえます。

ロシアというカードはある意味で劇薬のようなものかもしれませんが、破竹の勢いで成長する中国の、東アジアでのパワーバランスを取る為に、あえて劇薬を使うオプションについて検討の価値はあるのではないでしょうか。