中国公安によるスカイプ盗聴

朝鮮日報の10月4日の記事によれば、「中国がスカイプユーザーの文字チャット内容を監視したり、音声通話の個人情報を把握 したりしており、政治的にデリケートな内容を含むメッセージを遮断した後、サーバーに貯蔵するシステムが存在すると指摘した。」そうである。

以下に記事の全文を引用する。

スカイプのチャット内容、中国が検閲か

世界で3億3800万人が利用しているインターネット電話サービス「スカイプ」でやり取りされる文字チャットの内容が中国で検閲されていたことが判明した。

カナダ・トロント大学のコンピューター・セキュリティー研究チームは、中国がスカイプユーザーの文字チャット内容を監視したり、音声通話の個人情報を把握したりしており、政治的にデリケートな内容を含むメッセージを遮断した後、サーバーに貯蔵するシステムが存在すると指摘した。3日付インターナショナル・ヘラルド・トリビューンが報じた。

電子商取引世界最大手イーベイの子会社スカイプは、2005年9月に香港の実業家、李嘉誠氏が保有するトム・オンラインと「トム・スカイプ」という合弁会社を設立し、中国市場に進出した。トム・スカイプのユーザー6900万人には、中国当局のインターネット検閲を避けるために登録したユーザーが多数含まれている。スカイプは通話内容を暗号化する技術が優れており、不法な盗聴などに対し安全だという評価を受けていたためだ。

しかし、トロント大研究チームは、中国で販売されるトム・スカイプのソフトウエアには「民主主義」「共産党」「ダライ・ラマ」「法輪功」など使用禁止単語リストが暗号化されて含まれていることを明らかにした。ユーザーがこうした単語を使おうとすると伝送が遮断されるだけでなく、コピーされてトム・オンラインのサーバーに送られる。このサーバーには問題となる単語を使った人物の個人情報が残り、チャットのログが全て記録される。外国からチャットに参加した人物の情報も同時に保存される。

研究チームは先月、こうしたサーバー8台を発見し、ユーザー4万4000人から収集した16万6000件のメッセージが保存されていることも確認した。研究チームは誰がこうした監視システムを運営しているのかは分からないが、推測として、中国の警察と協力関係にあるトム・オンラインが運営者だと疑われるとしている。

李竜洙(イ・ヨンス)記者

また、CNET Japanでも10月3日に同様の記事を出しており、

「TOM-Skypeは、特定の問題となるキーワードが含まれたテキストチャットメッセージを検閲して、ログを保存しており、もしかすると、よりターゲッ トを定めた監視も進めている可能性がある。TOM-Skypeが、Skypeユーザーのセキュリティやプライバシーなどを軽視して、広範囲な監視行為に携 わっていることは明白である。これは、中国におけるサービス提供方針として、Skypeが公に明らかにしてきた情報と、如実に矛盾している」

そうである。

2006年の春頃に、中国公安がスカイプ通信を禁止するという噂が流れたし、スカイプ通信が不明の理由により、しばしば不安定にある事があった。そ れがいつの間にか普通にスカイプが使えるようになった。これはやはり、トム・オンラインと中国公安の間で、公安目的の盗聴システムが出来上がった為であろ うと推測される。

さて、公安盗聴への対策であるが、チャットで禁止ワードを識別するのは、TOM-Skype仕様のスカイプに埋め込まれた盗聴プログラムのようである。国外にあるskype.comサイトから直にダウンロードしたインストールプログラムを、両端のユーザーで使用すれば、中国公安による盗聴は防げるであろうと思われる。

但し、米国政府も「テロリストや犯罪者による暗号化通信」に神経を尖らせているのであるから、どこの誰からも盗聴されていないかどうかは、保障の限りではない。

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