商売上手な温州の内情

10月 19th, 2011 Categories: 1.政治・経済, 3.中国ネタ

夏頃から浙江省温州では企業の倒産が夥しく、地元の新聞も「100社が倒産し、夜逃げした」と報じたそうです。夜逃げするのは高利貸しに手を出したからで、マフィアと組んだ高利貸しはトイチが常識、返済しないと容赦なく経営者を襲撃して、見せしめに死体を川に浮かべたりするそうで、こんな中国に進出する度胸のある日本企業は、よほど度胸があるんですねぇと、佐藤守氏が述べています。

中国の権力闘争に巻き込まれるな!

東莞で昼飯を食べながら、iPhoneでこの記事を読んでいたのですが、最後のところになんかひっかかるものがあったので、テーブルの向かいにいた香港人の友人に聞いてみました。彼は東莞で不動産の仕事をしており、奥さんの実家は話題の温州で漢方薬の工場を経営していますので、興味深い話しをしてくれました。

まず、中国内で温州の倒産がメディアで話題になる理由は、普段は中国有数の商売人といわれる温州人に対するやっかみによるところが大きいようです。温州人の不動産買い占めツアーがやってくると、その土地のマンンションがあっという間に値上がりするそうです。そういう温州で倒産が相次げば、他の土地の人は「ざまあみろ」と思わずにはいられないのでしょう。

次に、温州で倒産が多い理由は、温州の中小企業の商売人は政府(銀行)ではなく、闇金(個人の金貸し)で調達した資金で商売をする人が多いようなので、調達金利は当然の事ながら銀行よりずっと高く、景気の悪化により資金繰りがつかなくなった経営者が多い為ではないかとの事です。(蛇足ですが景気が悪化しているのは、インフレ抑制の為に政府が厳しい総量規制を実施しているので、銀行に貸す金が不足しているからと言われています。)

ではなぜ、温州人は政府(銀行)に依存せずに商売する人が多いかといえば、もともと政府からお金を借りたくても借りられない人達が多くおり、仕方なく、私的な資金調達に依存するようになったのだそうです。詳しくはわかりませんが、そういう歴史的な理由があるのでしょう。

最後に、どういう人が私的にお金を貸しているのかといえば、マフィアの専売特許という訳ではなく、お金を持っている人(金持ち、手元資金に余裕のある経営者、政府の役人)が副業として金貸しをしているそうです。賄賂を溜め込んだ地方政府の役人が、マンションや車を買うとすぐにバレて捕まるので、表に出ない闇金へ貸しているという話しもあるそうです。

これはあくまで友人の私見なので、佐藤氏の与太話と同様に眉に唾つけて「読み物」としてお楽しみ下さい。

Facebook Comments
Tags:
Comments are closed.