中国かと思ったら米国だった

10月 16th, 2011 Categories: 1.政治・経済, 3.中国ネタ

チュニジアで始まったジャスミン革命は、エジプトやその他のアラブ国家へと広がり、「民主主義の革命」というのなら次は中国か、とネットでは一時期騒がれました。私はジャスミン革命は思想ではなく「若者が飯が食えない」という経済問題であり、高度成長期のど真ん中にいる中国に飛び火する理由は無いと以前に書いた事があります。ところがここへ来て、思わぬ国へ飛び火しました。米国です。

マルチスピード化する世界の中で

ウォール街で始まったOccupy Wall Streetといわれるデモは1ヶ月も続いており、全米各地へと広がりを見せています。1%の大富豪が20%以上の富を独占していると言われる米国で、富を象徴するウォールストリートがデモの対象となっている状況について池田氏は、「デモ隊が金融機関を悪玉にするのは間違っている。彼らが高い収入を得ているのは、この格差の原因ではなく、結果に過ぎないからだ」と述べています。しかし投資銀行がロビー団体、議員、高名な経済学者へお金をばらまいて、金融緩和(特にデリバティブへの規制阻止)を長期的かつ組織的に行い、サブプライムローンの証券化によってリーマンショックを引き起こしたという意見もあります。故に米の金融機関が大不況の主犯と疑われても仕方が無いのかもしれません。

インサイド・ジョブ

リーマンショックの後、経済の牽引車であった輸出産業が大打撃を受けた中国政府は、なんとしても経済成長を止めない為に、リスク覚悟で内陸部のインフラ整備への大きな投資を始めました。大きな賭けだったと思いますが、これまでのところは結果良好です。今まで発展から取り残されていた内陸部へ急速にお金が回り出し、出稼ぎ労働者を生み出していた田舎の街がどんどん裕福になり、出稼ぎ労働していた人達が戻ってこなくなってしまいました。おかげで沿岸都市周辺の工業地帯では、工場ワーカーの求人不足が常態化しています。

もしもOccupy Wall Streetがジャスミン革命の余波のひとつであるとするならば、なかなか興味深い皮肉ではないでしょうか。

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One Response to “中国かと思ったら米国だった”

  1. bobby
    10月 17th, 2011 at 14:39
    1

    メンテの最中に手違いで記事の日付を変更してしまい、ろんじんネットへ再掲載されてしまいました。

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