オープンソースERPによる中小ソフト会社の生き残り戦略

日本では、業務システムの開発案件というのは、一部のゼネコン的な大企業に集約され、実際の作業は下請けの中小零細企業へ丸投げされる傾向があるようです。その大企業が最近、下請けを海外へ切り替えているそうです。そうなれば国内の中小零細のソフト会社が生き残るには、何らかのパラダイムシフトが必要だと主張するのは黒田啓一氏です。

もはや日本は『ものつくり』大国ではない – 黒田 啓一

私は業務システム関係の仕事をしており、香港で受注して中国で開発したり、中国で受注してフィリピンで開発したりを98年からやっているので、システム開発のアウトソースやリモート開発のメリットもデメリットも良くわかります。そういう意味で言うと、黒田氏が指摘された国内受注の海外(特に中国への)アウトソースは今後更に増大してゆくでしょう。アジアでも特に中国人は日本語と漢字との親和性が高く、黒竜江省には日本語学校がたくさんあり、毎年多数の、日本語検定一級者を出しているようです。

では国内の中小零細ソフト会社が生き残る道は無いのかといえば、最近私は、オープンソースERPソフトに道があるのではないかと考えています。中小零細ソフト会社は、資本力や人的資源が弱い関係で、総合的な機能を有する標準パッケージソフトを事前に開発して用意するのが難しいという問題があり、経営的にITゼネコンから独立するのが難しいという問題があると考えます。

こういう会社が、受発注から財務まで総合的な機能を有するオープンソースERPソフトを担ぎ、カスタマイズを自社でやれば、システムの営業から納品まで、1社でできるようになり、収益性が高まり、下請け地獄からの脱出の道も開ける可能性があります。あとは営業力をどう付けて行くかという事ですが、これは会社の経営者が、会社が立地する地元社会とのつながりを深めて行けば、ある程度のビジネスチャンスを掴む事は可能ではないでしょうか。

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