市民革命が起きる条件

9月 30th, 2011 Categories: 1.政治・経済, 3.中国ネタ

中国共産党1党独裁北京政府の胡錦涛国家主席に近い筋から漏れ出てきた情報として、政治体制の崩壊が近づいていると観測されているそうです。中国の全土で暴動が多発し、大きな事故が立て続けに起こり、マイクロブログの普及でそういった情報を隠蔽する事ができなくなったせいで、若者達の不満はいづれ近いうちに爆発するという可能性を語るのは板垣英憲氏です。

中国「市民革命」は、共産党1党独裁北京政府が生み出している諸矛盾から必ず起きる

ネタとしては面白のですが、「ジャスミン革命」のような市民革命が起きる為の必要条件が、いまの中国には見当たりません。中東で起きた革命の原動力は、貧くて腹一杯の飯も食えない大勢の若者達でした。中国には、そういう貧しい若者が極めて少ないのです。高度成長の恩恵を真っ先に受けているのが、若者と都市生活者と地方の土地持ち農家だからです。

先週訪問した華南のある日系工場では、会議に出席した20代そこそこの担当者の中で、iPhoneを持っている者や、1万元のパソコンを買う者などを散見しました。別の小さな日系工場では、会社の前の駐車場に、現地の中堅社員のマイカーがずらっと並んでいます。その一方で、工場ワーカーの最低賃金がどんどん上昇しているのに、沿岸都市周辺の工場はどこも求人難で困っています。

共産党はいつの時代も、政権の崩壊や治安の悪化を常に懸念しており、それが人権問題やネットの監視につながっているのですが、いまの高度成長が続く限り、大多数の若者・都市生活者は自分の生活に満足しており、市民革命が起きる可能性は皆無であろうと思われます。

Facebook Comments
Tags:

2 Responses to “市民革命が起きる条件”

  1. 10月 1st, 2011 at 07:05
    1

     私も現時点で、中国に「市民革命」が起きる可能性はかなり低いと思っております。

     確かに貧富の格差があり、貧しい者による抗議活動等はおこっておりますが、これだけの経済成長が続いておれば、大半の者は現体制から利益を得ているはずで、今の体制に多少の不満はあったとしても、このまま維持することを望むのではないかと考えます。

     確かに天安門事件の頃なら西側諸国との経済的格差はかなりあり、そうした生活に憧れる者がいろいろ画策するということはあって当然だったかと思います。

     しかし、既に、これだけの豊かさを獲得した中国で、いつまでも同じ発想で動いているとは到底思えません。確かに天安門事件の衝撃は大きかったのは認めますが、どうもそのまま、あの当時の発想を持ち続けている人が多すぎるのではないかと思った次第です。

  2. bobby
    10月 1st, 2011 at 13:55
    2

    凜さん

    コメント頂き、有り難うございました。

    >確かに天安門事件の衝撃は大きかったのは認めますが、どうもそのまま、あの当時の発想を持ち続けている人が多すぎるのではないかと思った次第です。

    私もこの事はしばしば感じています。中国の外(日本や米国など)に居住する評論家やブロガーの方々は、メディアの偏向したニュースを情報源にしているところに問題があるのではないかと感じています。

    1)新聞など大手メディアは、中国は問題、中共は悪という文脈でニュースを書かないと、ニュースが売れない。
    2)中国が嫌いで海外へ脱出した中国人が運営する反中共政府のネットメディアが、偏向されたニュースを流している。
    3)特定の評論家が反中感情を煽っている。

    日本の未来にとって中国との関係は大変重要と思うので、中国の良い面も悪い面も含めて、実際の中国をもとに判断してもらいたいと思うのでブログに中国関係の記事を書いていますが、道はなかなか険しく、忍耐が必要だなと感じています。

Comments are closed.