Googleは18禁
18歳未満の子供はGoogleのプロダクト利用が利用できない事をみなさんはご存知だったでしょうか?一昨日のCNET JAPAN記事を読んで、思わず唸ってしまいました。
早速Googleのサービス利用規約を読んでみると、記事の通りでした。
2. 本規約への同意
2.1 本サービスを利用する場合、本規約に同意するものとします。同意いただけない場合、本サービスを利用することはできません。
2.2 以下の方法により本規約に同意することができます。
(途中省略)
2.3 (a)ユーザーが Google と拘束力のある契約を締結する法定年齢に達していない場合、 (b)アメリカ合衆国又はユーザーが居住もしくは本サービスを利用する国を含むその他の国の法律に基づき、ユーザーが本サービスを受けることを禁止されている場合は、本サービスを利用することはできず、本規約を承諾することはできません。
Googleの検索サービスを利用するときに、Googleがユーザーへ、なぜ法定年齢に達している事を要求する必要があるのかと、最初は不思議な感じがしました。ユーザーの立場からみれば、この規約は過剰防衛ではないかと感じてしまいます。しかしサービス提供者の視点で考えてみると、ユーザーを法定年齢者に絞る事は理解できます。
もし未成年者がGoogleのサービスを悪用している事が明らかになり、サービス規約をもとにGoogleがこの未成年者を訴えようとした場合、相手が法定年齢に達していない事で、契約関係それ自体が無効であると判断される可能性が無いとはいえません。そういう状況を考えると、サービス提供者がユーザーとの法的関係を管理できない状況が生まれる事を許す事となり、大きな問題となります。ゆえに、企業の正しいあり方としては、利用規約を承認するユーザーは法定年齢に達した者である必要があります。検索エンジンではありませんが、SNS大手のミクシィの利用規約は、入会条件として満18歳と明確に規定しています。
しかしながらCNET JAPAN記事によれば、実はGoogleの規約が例外的な存在であり、そうでない大手サービス業者の方が多いようです。マイクロソフトジャパンのLive.com検索エンジンのサービス利用規約も、ヤフージャパンのYAHOO検索エンジンのサービス利用規約も年齢に関する記述はありませんでした。彼らサービス業者が18歳未満のユーザーを告訴しようとした場合、サービス利用規約の有効性は実際のところどうなるのでしょうか?
池田blogなどで、ネット規制に関する記事が注目を集めていますが、 未成年者保護とかプロバイダー側の責任というような問題の他にもインターネットにはまだまだ既存ルールの枠に入りきれていない問題がいろいろあるのだなと考えさせられました。