なぜ公務員の犯罪は国家機密なのか?

9月 25th, 2011 Categories: 1.政治・経済, 3.中国ネタ

中国の河南省洛陽市にある技術監督局執法大隊で働く公務員の男が、マンションの地下室に風俗嬢4人を最長2年間にわたり監禁し、性奴隷にしていたという事件が起きました。

風俗嬢6人を地下室に監禁、「性の奴隷」としていた男を逮捕―河南省

さて、話はこれだけで終わりませんでした。事件を報道した新聞記者のところへ、洛陽市委員会を名乗る者が2名現れて、「あの事件報道は国家機密を冒した」と述べたそうです。記者は念のために二人の写真を取っており、中国のマイクロブログに流した事で、ネット上では大反響だったそうで、そのおかげかどうか、記者はいまでも無事なようです。

中国の性奴隷事件と国家機密漏洩罪

中国内外の多くの人にとって、この事件がなぜ洛陽市委員会にとって国家機密に相当すると判断されたかに疑問を感じるでしょう。この鍵は、犯人の男が洛陽市の公務員だったという事です。 中国政府(地方自治体を含む)の破廉恥な犯罪を国民が知る事で、政府への不満が高まり、社会の治安が乱れる可能性があると考えているのだと思います。

さて、中国政府は(共産党の政権維持が目的なのでしょうが)社会の治安維持を何よりも最優先と考えており、国民の人権が制限させているのもその為だという事を以前の記事に書きましたが、事故った新幹線を穴に埋めたのも、この事件も、基本的に「社会の治安維持」という文脈で読めば理解できるかと思います。

そしていったん情報が社会(ネット)に漏れた場合、社会の不満を納める為に、当該地方政府や国営企業の幹部を更迭するのも、まったく同じ理由と考えられます。

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