中国が外国人のビザを発給停止

4月 10th, 2008 Categories: 1.政治・経済

中国政府は、訪問ビザ(Fビザを呼ばれるカテゴリー)の発行を停止したようだ。突然の事態に、中国にいる多くの駐在員を困惑させている。

3月27日だったであろうか。中国へ頻繁に訪問する人や数週間以上滞在する人がよく使うFビザという種類のビザが、突然に発行停止になったという知らせが、お客さんの会社から流れてきた。その会社は昔から香港で、Fビザの取得代行サービスをしていたので、朝からお詫びの電話を1日中かけ続けて、商売に大打撃を受けたようだ。この事態は現在も続いていて、一説によればオリンピックが終わるまで続くと言われている。

Fビザというのは便利なビザで、写真1枚とパスポートがあれば2日ほどで取得でき、半年から(最長)2年間のマルチビザが1万円前後で取得できる。一度取得すれば、更新も簡単である。現地の法人から正式に給料をもらう必要の無い人のほとんどが、このFビザのお世話になっていたと思われる。

こんなに便利なビザであるから、非常に多くの日本人が使用していた。たとえば...

中国にある日系工場の多くは、製造、技術、品質を、日本の工場にいる日本人技術者の出張支援でまかなっている。よほど簡単な製造工程でもないかぎり、日本人の出張技術者がひとりもいない工場がめずらしいくらいである。多くの出張技術者は1回あたり2-3ヶ月、長い人で数年間も出張状態で現地滞在している。

中国内で、自分で(比較的小規模の)商売をしている日本人は多い。いわば自営業者である。中国では正規に会社を設立するのはお金(資本金と設立費用)がバカ高いし、業務内容によっては困難なものもある。だから、多くの自営業者は中国内に会社を作らずに現場作業(検品、現地立会い、コンサル、調達アレンジ、販売支援など)を行っている。

記者にはJビザというのがあるが、ジャーナリストが身分を隠して入国したいときには、Fビザは良い隠れ蓑になる。
その他、上海や北京など大都市には駐在員でも留学生でも出張者でもない日本人を多く見かける。恐らくは、飲食業その他の、現地資本のサービス業関係に(専業またはパートタイムで)従事していると思われる。

Fビザはまさに、(中国政府から見るところの)不明の外国人の受け口となっていたのだ。そこへ来てチベット問題勃発である。そして、あと4ヶ月で北京オリンピックだ。テロ対策は大丈夫か?不良ジャーナリスト対策は出来ているか?政府としては、心配のタネは尽きない。そこで、得体の知れない外国人を、とりあえずは一旦整理する必要性を感じて発動されたのが、今回のFビザ発給停止処置であろうと言われている。

しかし、工場側は困っているのだ。先にも述べたように、日本から来てもらって、現地支援してもらっている工場や事務所は非常に多いのである。30日(観光ビザ)または2週間(ノービザ)ごとに入出国を繰り返さなくてはいけないようでは、派遣される人も経費を負担する工場側もたまったものではない。

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2 Responses to “中国が外国人のビザを発給停止”

  1. 本当です
    4月 17th, 2008 at 20:03
    1

    私はそのFビザを使用しているものです。

    そのビザは二十年近く続いている制度でとても問題があるとは思えませんし、現在既に6ヶ月 1年をもっている人は有効です。

    本当の目的は、いまビザを停止すれば、これからオリンピックまで外国人の入国が増え オリンピックが成功したと言える、本質は単なる体裁の表面処理と見るの正しいでしょう。

  2. bobby
    4月 18th, 2008 at 23:41
    2

    追加情報:
    私のFビザ・マルチ(半年前にとった)が今月切れるので、香港のいつもの日系業者へ連絡したところ、下記のFビザであれば取得可能との事でした。

    Fビザ、3ヶ月、2回まで。
    必要な書類は写真、航空券、ホテルの予約(たぶんバウチャー等でしょう)。

    状況は日々変わると思います。

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