ネット規制の有効性を問う

自民と民主で規制案が先走っているネット規制だが、実際に未成年者を対象にした規制は可能だろうか。

規制するのはウェブページへのアクセスであると推定される。さて、家庭で使用しているインターネットサービスは、家族で共用する事ができるので、携帯電話のように、回線サービス毎に18禁の設定をする事ができない。

共用回線につながった、共用パソコンから、使用するユーザー毎にウェブアクセスの18禁認証を行う場合を考える。認証する方法としては、プロバイダ側で強制的にプロクシサーバーを通るように設定し、プロクシサーバー側でユーザー認証を行う方法が考えられる。

この場合には、家族がプロバイダーに対して、使用する全員のウェブアクセスIDを申請し、その申請登録に年齢情報を入れる事で、未成年者への自動的なフィルターサービスを行う事ができる。

この方法は技術的にはかなり古い方法である。もし他に、より簡単かつ効率的な18禁規制の技術的な方法があれば、ぜひ知りたいのでコメント欄で教えていただきたい。このような規制技術には大変興味がある。
理論的には、これでネット規制が可能になるが、 現実的であるかというと運用が難しい。

共有パソコンである場合、親が使用した後のパソコンを引き継いで使用すると、親のアクセス認証をそのまま使って、大人のサイトへアクセスできてしまう。

高校生くらいになると、共有パソコンにキーロガー(押されたキーを記録するソフト)をこっそり入れて、親のウェブアクセスコードとパスワードを盗み取る事は容易である。

親のキータッチを盗み見て、パスワードを盗む事は、小学生にでも出来る。
そのようにして入手した大人のウェブ認証情報を、なかま同士で流通させて、ネット規制をくぐる事はきわめて容易である。

家庭で使用するインターネットは、ADSL、FTTH、ケーブルTV。この三種類でほぼカバーできる。ADSLはIDとPasswordによる認証という作業があるが、FTTHとケーブルTVは認証作業無く接続可能であろう。

家庭で使用するインターネット回線は、成人の一人暮らしを除くと、家族による共有回線である場合が想定される。家庭内で使用するパソコンは、共有パソコン(ログインアカウントも一つを共有)もあるし、個人の専用パソコン複数台がひとつのADSLにつながっている場合もある。ゆえに回線契約毎にフィルター規制のオン・オフをする事はできない。

携帯電話と違ってパソコンは、大人の社会でも共有される事が非常に多い。そういう環境にあって、ウェブアクセスだけをアクセス規制するのは、非現実的である。

結論であるが、ネット規制は、サービス提供側のプロバイダーへ義務付けるよりも、親の責任と罰則を強化する方がより効果的であると思われる。

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