国家は永続する存在か?

9月 24th, 2011 Categories: 1.政治・経済

借金をどんどん借り換えてゆけば、借金の総額はどんどん膨らんでゆく。早晩、信用力の限界がきて、新しい借り主が見つからなくなれば、その時点で破綻します。サラ金地獄の典型例のような話ですが、今日は国家の借金についての話をします。日本政府は膨大な借金を抱えていますが、もっともっと借りる事ができると主張する経済評論家がけっこう多いようです。国家は永続的な存在だだからです。しかし、別の理由でお金が借りられなくなる事もあります。。。と続けているのは経済学者の池尾氏です。

「いまさら聞けない経済学」の予習

記事の内容は私のような経済学素人でもわかりやすい内容ですし、基本的に異論もありませんが、「国家が永続的な存在」という部分がちょっとひっかかりました。たしかに日本民族の国家という意味では永続的であるかもしれませんが、お金の借り主としての国家は、永続的とは言えないかもしれません。

1945年8月15日に日本が無条件降伏した後、日本がアジア各地で発行した軍票は、文字通り紙くずになりました。最近ではカダフィー政権のリビアに貸した大金が、政権崩壊で貸し倒れになりかけています。外からみた国家は永続的であるかもしれませんが、政権の交代の仕方によっては、前政権のお金が無効になってしまう事があり得るかと思います。

こうして考えると、日本国政府というのは、お金の貸し手として永続的存在とはいえないような印象があります。

より大きな問題は、理論的にこれが正しいか否かではなく、国債の買い手である借り主の多くが、いつか、このような印象に左右される時がくるだろうか、という事かと思います。なぜなら借り主とは理論ではなく感情に支配された人間であるからです。

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