世代別選挙における小幡氏の勘違い

9月 20th, 2011 Categories: 1.政治・経済

日本は超高速で、人口に占める老人の比率が増加しています。このように特定の年齢層が増大すると、政治家を選ぶ選挙では、特定の年齢層の利益を代表する政治家が選ばれやすくなるという考え方があるようです。たとえば年金の場合、老人の有権者は、現在受け取っている年金を維持または増大させてくれる政治家を選ぶインセンティブがあるという事です。そこで、ドメイン投票法という「世代別選挙区」を小黒氏が紹介しました。

ドメイン投票法:なぜ20歳未満は選挙権をもてないのか

それに大して異を唱えたのは小幡氏です。選挙における投票とは、自己利益を最大化するために、自己の利益を実現してくれる代理人を選ぶのではなく、日本全体、世界全体、将来の日本、世界について、一番いい社会を実現するための、社会全体の代表として誰が良いか、という観点で、議員を選ぶのであると述べています。

選挙権と少子化の関係の誤解

これは間違いなく小幡氏の仕掛けた「釣り」でしょう。しかしまあ、無邪気に釣られて反論してみると、こんな感じになるかと思います。

すなわち、若者も老人も、意識としては日本の為、世界の為に選挙で政治家を選んでいるというのは(百歩譲って)正しいとしましょう。ところで各年齢層の有権者が「日本の為」と考えている理想は、その年齢層に共有する価値観(そんなものが有るとすれば)から生み出されています。年齢層によって価値観が違ってくるので、各自が「日本の為」と信じて投票しても、結果としてはその年齢層に都合の良い「利益」の代表者を選ぶ事になってしまうのであります。

ちなみに、「みんな平等」という欧米的な平等思想に照らすと、未成年者に選挙権が無いというのは原則に反する事であり、その点でドメイン選挙法は興味深いアイデアかと思われます。

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