トンビは油揚げをさらう事ができるか

9月 20th, 2011 Categories: 1.政治・経済, 3.中国ネタ

先日、印越接近に怒る中国の話しをしましたが、中国政府を更に怒らせる事をベトナムは決断したようです。

印越が南シナ海で油田共同開発、中国は反発

中国とインドは、もともとは第三世界の王者を競うライバル関係同志でしたが、ここしばらくは中国がGDP世界二位になるなど、経済大国として距離を開けたかのような感じがありました。ところがどっこい、インドもまだまだ負ける気は無いようです。

そして、大半の中国人は知らないようですが、ベトナム人の心の中で、中国は怨敵なのです。昨年ホーチミンを訪問したときに知りましたが、中国人や韓国人が第二次大戦中の日本軍への恨みを未だに抱えているように、ベトナム人も中越戦争の時の恨みを未だに抱えているらしいのです。

敵の敵が味方になったのかどうかはわかりませんが、お互い中国に恨みを持つ国同士が手を結んで、中国の裏庭といえる(かどうかはわかりませんが)南シナ海で、中国抜きで海底資源の開発を始めようというのですから、中国も心穏やかにしてはいられない事でしょう。

東アジアで中国が注目すべき軍事力を持つ日本・韓国・台湾は、中国との経済関係によって、容易に武力衝突し難い状況にありました。それ以外の弱小国家(フィリピン、ベトナム、タイなど)は、中国海軍にこっぴどい目に合わされて沈黙せざるを得ませんでした。ところがインドは、言ってみれば中国と似たような国柄なので、中国としては迂闊に軍事力でちょっかい出す訳にはいかなくなりそうです。

インドも周辺諸国とはいろいろと揉めていますが、東アジアは距離的に離れているので、領土問題や民族問題のしがらみの無い、割とニュートラルな軍事・経済関係を築ける可能性があります。

今後、フィリピンやタイがベトナムの後を追って、東シナ海の開発でインドと関係を強めるような事になれば、東アジアにおける覇者最右翼の中国への牽制として、興味深い状況が生まれることになるでしょう。

しかしそうなると、南アジアにおける日本のプレゼンスは益々低下してしまう事がチト残念です。

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