外国語対応看護婦はフィリピン人が最適

3月 10th, 2008 Categories: 1.政治・経済

朝日新聞が、全国の大病院 外国人看護師、5割希望という記事を掲載。フィリピン人看護婦へ門戸を開く条件として、日本語、英語、スペイン語を条件にすれば良い。フィリピン人は、大卒看護婦ならほぼ100%、英語の会話と読み書きをネイティブ並みに使いこなす。さらに、もとスペインの植民地であったので、スペイン語が多少できる人も少なくない。増え続ける南米人や欧米駐在員の通訳にもなって一石二鳥だ。

まずは新聞記事を見て欲しい。

経済連携協定(EPA)に基づく外国人看護師の候補者が年内にも来日するのを控え、大病院の半数近くが外国人看護師を採用したいと考えていること が、九州大学アジア総合政策センター研究班の調査でわかった。看護師不足の解消につながるとの期待が大きいためだが、来日するのは国家試験の合格を目指す 研修生。即戦力ではない研修生の受け入れには6割が消極的で、「未知の制度」に対する現場の懸念がうかがえる。

九州大教員を中心につくる同研究班が9日、福岡市であった国際研究会で報告した。

日本政府はインドネシア、フィリピンと看護師・介護福祉士を受け入れる合意をしており、インドネシアは年内にも候補者を送り出す。これをにらみ、調査は1月、300床以上の全国約1600病院を対象に質問表を送り、2月末までに522病院から回答を得た。

新卒を研修生として募集するのは、たしかに無理がある。日本の現場ではなるべく即戦力を求めているのであるから、言葉が不自由な上に医療現場での経験がないのでは、現場の負担は更に増えて、外国人看護婦を採用した意味がなくなる。母国あるいは欧米諸国で、少なくとも5年以上の経験を募集条件とすべきではないか。

採用したいかどうかの問いには、21.5%が「日本人同様の基準で採用したい」、24.7%が「外国人枠を定めて採用したい」と答え、計46.2%を占めた。

希望する理由は「看護師不足を解消したい」が65%で最多。国際交流への協力、院内の人間関係の活性化、看護レベル向上が続く。

一方、「採用したくない」は20%、「よくわからない」は33%。理由は多い順に、サポートが大変、日本語能力が不安、患者や家族に受け入れられない、などだった。

来日した看護師の候補者は、日本語を6カ月間学んだ後、病院で働きながら研修する。3年以内に日本人が受けるのと同じ国家試験に合格すれば引き続き在留、就労できる仕組みだ。

上記の内容を読むと、日本語の習得は国内で行うという印象を受ける。しかしながら、世界の日本国領事館で実施している日本語検定があるので、日本語検定2級取得(取得後3年以内)を義務付けて、国内での日本語研修は医療現場での応用編の日本語を習得できるようにすべきであると思う。普通の日常会話と簡単な読み書きが出来れば良いのであるから、日本語検定1級(敬語の習得)は不要。また研修期間は、看護学校が教える(座学でなく)現場での教育を行うべきである。たとえばカルテの読み方、日本で行っている注射や投薬の仕方、看護婦が業務として行える範囲などである。こういったすり合わせを研修期間に行わないと、その後の医療現場の教育担当者が大変な思いをする事になろう。

この研修生の受け入れについては、38%が希望する一方、「あまり受け入れたくない」「全く受け入れたくない」が62%もあった。

調査にあたった川口貞親・産業医科大教授(精神看護学)は「まず研修生の受け入れから始まる制度なのに、研修生や研修内容・手続きについての情報が少なすぎて二の足を踏む例が多いのではないか。政府は早く制度の中身を詰め、積極的に情報を出すべきだ」と話している。

聞くところによれば、最近は国内にもかなりの外国人が就業目的で居住しており、大きな工場の近くに、多数の南米人が居住しているとの話しも聞く。大都市では、欧米の駐在員が多数いるので、英語でのコミュニケーションが必要になる。そういう現場で、日本の医者も看護婦も、英語もスペイン語もはなせず、コミュニケーションに困っているらしい。日本人の苦手なところを、外国人看護婦が「補完」できるようになると、存在意義が増して、導入が促進されると思われる。

くれぐれも外国人看護婦の日本語教育は母国側で行うべきであり、国内に教育センターなどを建設して、政府が教育の予算を付けるような事はすべきでない。それは単に不要であるだけでなく、役人の天下り先を増やして、税金の無駄遣いマシンをひとつ生み出すからである。外国人看護婦には「来て頂く」わけでも「来させてやっている」わけでもなく、お互いに利害が一致するからこそ長期的に正常な関係が成り立つのである。

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2 Responses to “外国語対応看護婦はフィリピン人が最適”

  1. yamada
    3月 21st, 2008 at 09:08
    1

    香港も昔からフィリピンあたりからメイドの出稼ぎを受け入れしてきた実績があるようですね。
    私は最近まで今話題のアジアの某国におりました。日本語検定についてですが1級でいいのではないでしょうか?ITやらBPOで一緒に働いていた現地人の同僚は皆1級をもって入社していました。日本人は自国の言葉は難しいと考えていますが1級取得者達はテスト対策の勉強をすれば1級自体はそんなに難しくないと言っていました。2級の人と話しをすると勉強途中のようで結構不得意領域が散見されて通じない話しが増えてきます。漢字圏とそれ以外の国のハンデというのもあるかもしれませんがとりあえず1級が前提でいいと思っています。

  2. bobby
    3月 21st, 2008 at 12:04
    2

    うーん、Yamadaさんの言われる日本語力の差は単に、勉強している時間の長さの違いではないですか?2級と1級の違いは敬語の有無だと、勉強している人が言っていました。会話力をつけるには、母国で机に向かっているよりも、1日も早く日本に来る方が効果的ですよ。

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