中国海軍の戦力

9月 18th, 2011 Categories: 1.政治・経済, 3.中国ネタ

中国の海軍は鄧小平による改革が行われ、それまでの沿岸防衛から方針を転換し、第一列島線から内側へ敵(現在の仮想的は米軍?)を侵入させない選択を実現する為に、海軍装備を近代化してきたようです。

中国海軍は何を考えているのか 建軍から未来まで

そこで、中国海軍の現在の装備にはどういうものがあるのかについて、ちょうど良い特集記事があったので記事の一部を抜粋して紹介します。

1)チャイニーズ・イージス
戦力増強の著しい中国海軍の中で、注目を集めているのが「チャイニーズ・イージス」とも呼ばれるミサイル駆逐艦「旅洋II」型。ブリッジの周囲には、国産のフェイズド・アレイ・レーダーのアンテナを配置していることから、米欧などが装備するイージス艦と同様、艦隊防空の要として機能する新鋭艦とみられる。満載排水量7000トン、全長155メートルと、中国海軍の戦闘艦ではかなり大型の部類に入る。。。レーダーだけでなく、兵装も近代化。射程約100キロとされる国産のHHQ9型対空ミサイルを、連続発射が可能な6連装回転式のVLS(垂直発射装置)8基に納めたほか、近接航空防御用の30ミリ多銃身機関砲を2基備え、個艦防御能力も高めた。100ミリ単装砲1基、YJ62艦対艦ミサイルの4連装発射筒2基により、対艦戦闘能力もあなどれない。また、後部に格納庫と飛行甲板が設けられ、ヘリコプター1機を搭載できる。ガスタービンエンジン2基、ディーゼルエンジン2基を搭載。巡航時はディーゼル、戦闘航海時はガスタービンを使用するCODOG方式で、最高速力は29ノット(時速53.7キロ)とみられる。

2)ステルス・フリゲート
中国海軍の水上戦闘艦は、機動性の高いフリゲートが主力。最新鋭の江凱(ジャンカイ)II型フリゲートは、2008年に同型が一挙に4隻就役、今後、艦隊の主力として整備が進むとみられている。全長134メートル、満載排水量3900トンというサイズにヘリコプター1機を搭載し、極めて汎用性が高いのが特徴だ。。。武装は76ミリ単装砲1基、YJ83対艦ミサイル4連装発射筒2基、HHQ16型短SAM(対空ミサイル)、近接航空防御用の30ミリ多銃身機関砲2基、324ミリ3連装短魚雷発射管2基を装備。対空、対艦、対潜のあらゆる任務への対応を可能にしている。エンジンはディーゼル4基で、最高速度は27ノット(時速50キロ)とされている。船体もステルス性を強く意識し、欧米海軍の艦艇とそん色のない近代的なフォルムが目を引く。

3)空母キラーの大型駆逐艦
中国海軍は、米空母機動部隊を自国艦隊に近づけないための戦略として、長距離対艦ミサイルの整備を重視している。その一環として、1996年の台湾海峡ミサイル危機の発生直後から、ロシア製のソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦4隻を相次いで購入した。同級は、「空母キラー」と呼ばれる射程160キロの超音速対艦巡航ミサイルSSN22を搭載、中国海軍にとって米空母の接近を阻止する上での切り札となっている。。。4隻とも主エンジンは蒸気タービンだが、それでも最高32ノット(時速59.3キロ)の高速航行ができる。主兵装はSSN22ミサイルの4連装発射筒2基、130ミリ連装砲2基(II型は1基)、SAN7型SAM(対空ミサイル)単装発射機2基、近接航空防御用の30ミリ多銃身機関砲4基(II型はミサイルと機関砲を組み合わせたCANDSN1近接防御システム2基)で、II型は対空防御能力を向上させたのが特徴だ。

4)謎の多い新鋭駆逐艦
中国海軍の「旅州」型ミサイル駆逐艦は、長射程のSAN20対空ミサイルを装備した最新の防空駆逐艦で、全長155メートル、満載排水量7000トン。「チャイニーズ・イージス」と呼ばれる「旅洋II」型よりも新しいタイプにもかかわらず、ステルス性をあまり考慮していないクラシックな船形で、フェイズド・アレイ・レーダーも必要な時だけ立ち上げる形式になっている。機関の種類や最高速度などについての情報もなく、謎の多い新鋭艦だ。。。主兵装のSAN20対空ミサイルはロシア製で、射程は中国海軍の艦載対空ミサイルでは最大の150キロもある。発射機は8連装VLS(垂直発射装置)を使用し、4基を前部甲板、2基はヘリコプター格納スペースをつぶして船体後部上構に設置されている。ほかに100ミリ単装砲1基、YJ83対艦ミサイル4連装発射筒2基、近接航空防御用の30ミリ多銃身機関砲2基などを装備。ヘリを搭載せず、対艦兵器も控え目なので汎用性は低いが、海上自衛隊の「こんごう」型イージス艦と同様、長距離防空用途に特化した艦なのだろう。

5)外洋指向艦艇の第1号
中国海軍が沿岸防衛型から外洋艦隊を指向して建造した艦艇の第1号とされるのが「旅滬」型駆逐艦だ。それまでの中国製軍艦は、旧ソ連軍艦をコピーしたもので、西側諸国の技術水準からは数世代前の性能だった。「旅滬」型1番艦の哈爾濱は1994年に就役。全長144メートル、満載排水量4600トンと、従来の主力艦艇に比べ大型化しただけでなく、米国製ガスタービンエンジンLM2500を採用し、ハイパワーによる高い機動性を獲得した。。。また、対潜魚雷に米国製Mk46、対空ミサイルはフランス製HQ-7のライセンス版を搭載。兵装にも西側製品を取り入れることで、それまでの中国海軍に欠けていた対潜、対空能力が充実し、ヘリコプター2機搭載することで汎用性も高まった。

6)陰の主力、潜水艦隊
沿岸防備を目的に創設された中国海軍は、1960年代まで小回りのきく小型水上艦艇と、隠密行動が得意な潜水艦を主力としていた。外洋海軍を指向するようになっても、潜水艦を重視する姿勢は変わらず、当初の旧ソ連製コピーから国産艦にシフトしながらも60隻以上という大きな戦力を維持、あまり目立たないが陰の主力とも言える存在だ。このうちの「宋」型は、通常動力型としては初の純国産で、1999年から2006に13隻が建造された。水中排水量2250トン、全長79.4メートル、船体を抵抗の少ない涙滴型にし、水中速力は22ノット(時速40.7)まで出せる。。。「宋」型の建造は既に打ち切られ、新型の国産潜水艦「元」型が2004年から順次就役を始めている。「元」型の詳細は不明だが、水中排水量は3000トン程度、動力には非大気依存推進(AIP)機関を導入しているのではないかとみられている。

7)難航した原潜の実用化
中国海軍は原子力潜水艦の開発にも熱心で、1960年代から開発を始めたとされる。1974年には最初の攻撃原潜「漢」型を就役させたが、原子炉のトラブルなどから実戦部隊に配備することができず、改修を重ねて何とか実用に耐えられるようになったのは80年代に入ってからだった。水中速力25ノット、水中排水量5500トンで、90年までに5隻が就役した。武装は魚雷発射管6門で、魚雷だけでなく対艦ミサイルを発射することもできる。。。「漢」型の建造は5隻で打ち切られ、新式の攻撃原潜「商」型が2006年から就役を開始した。「商」型は水中排水量6000トン、水中速力30ノットで、ロシアの技術援助を受けて設計されたとされる。

8)いつ本格稼働?輸入空母ワリャーグ
2002年に大連に回航されたワリャーグは、解体されることなく、ドックで大規模な改装工事を受けた。中国海軍は工事の内容を一切公表していないが、ウクライナでは未装備だった推進機関などを取り付け、訓練・試験用空母として就役させることは明らかにしている。。。

Facebook Comments
Tags:
Comments are closed.