学者の良心

学者が学問的見地から発表したことを、政治、行政などがどのように解釈し、それを参考にするかは政治、行政側の問題であり、学者は学問的良心に基づくべきで、社会的なことを過度に配慮してはいけないと考えています、というのは武田邦彦氏が一関市長へ宛てた返事の中の一文です。私はその言葉に同意します。

広範囲に汚染が広がる(但し一様にでは無い)東北の農家が出荷する野菜や牛肉について、「どこどこ産」という産地表示だけで、消費者が安心できるかと言えば無理であり、個々の農作物について「★★ベクレル」という放射能汚染度を表示するべきだという意見も、まったく合理的だと考えます。

一関市長さんへ宛てた返事のほとんどについて同意できるのですが、ただ一つ、武田氏がこだわり続ける、3・11以前の規制値(1年1ミリシーベルト)が、そもそも何の科学的根拠もない数値である事が周知の事実である事を、あたかも無視しているかのような非科学的な態度については、多分に、武田氏自身が、社会的な事を過度に配慮しているように思えてしまうのは私だけでしょうか。

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