愛国心からの自由

8月 31st, 2011 Categories: 1.政治・経済

8月も今日で終わりです。終戦記念日に関して、何を守る戦争だったのかという記事を書きました。月が変わり、日本人がその事を忘れないうちに、もう一つ、大事な事を書いておきたいと思います。

先の太平洋戦争では、政府やメディアによる戦意高揚の為に、「愛国心」という言葉が多用されました。私は思想的には右翼でも左翼でも無い(友人に言わせると真ん中やや左)と自覚していますが、それでも愛国心という言葉を聞くと、政府と(政府の命を受けた)メディアによる世論誘導ではないかとの疑問を感じずにはいられません。

戦前の日本も米国も資本主義国家でした。資本主義国家同士の戦争では、どちらが勝っても負けても、資本主義が続く事に変わりはありません。人々の暮らしの基本は農商工業活動です。戦争で負けた場合の主な影響は、戦勝国により「政府」が挿げ替えられる事ですが、経済活動が大きく変わらなければ、国民の生活にさほど影響はありません。国家=政府と考えれば、政府が戦争に勝つ事に固執する理由は、政府による自己防衛本能と考えるのが妥当です。

戦前に鬼畜米英という政治的スローガンを政府とマスコミが流しましたが、尖閣諸島問題の後、中国に対して「戦争してでも領土と主権を守るべき」という主旨のテレビ番組が非常に多く、世論の誘導を感じました。私のブログ記事にも、そのようなコメントが多く来ました。そういった意見を持つ人の多くが、愛国心という言葉を口にしました。

しかし、政府やメディアや、戦争を煽る人達が、結果として生じた戦争の被害者に対してどんな責任が取れるというのでしょう?ゼロ、ナッシング、何もできません。

尖閣諸島、竹島、北方領土。日本は周辺諸国との領土問題を実質的に抱えています。誰も好んで住みたくないような離島の領有権を巡り、愛国心の名のもとに、日本を危険な道へ煽ろうとする政府、メディア、ネット上の人々に対して、あなたは十分に警戒してください。

愛国心とは、時の政府を守る事ではありません。

愛国心という言葉から、あなたの感情はもっと自由になるべきです。

感情ではなく、理性で判断してください。

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