Google Healthはカルテのポータビリティーを実現する

2月 29th, 2008 Categories: コンピュータ及び科学全般ネタ, 健康

自分のカルテ情報を、自分の行く先々の病院で共有できれば、こんなに便利な事はないと考える人は多い。しかし現状は、電子カルテさえ十分には普及しておらず、まして病院間の標準インターフェイス策定など、10年待っても実現しそうにない。われわれは黙って時が過ぎ行くのを待つばかりだった。

と思っていたら、googleから朗報である。Google Healthなるものがリリースされるらしい。目的は、個人の医療情報を蓄積して、参照を用意にし、医療機関の電子カルテとのインターフェイスを持つという。果報は寝て待てとはこの事か。(詳細は、ここをクリック)

Google Healthの機能が拡張されて、病院にある自分のカルテ情報をGoogle Healthへ蓄積できて、自分の行く先々の病院で(自分の意思により)共有できれば、どんな便利な事があるか考えてみた。

  • 副鼻腔炎で通院中のAさんは、風邪をひいてしまいました。近くの内科クリニックへ駆け込んだAさんは、お医者さんのパソコンからGoogle Healthへアクセス。服用中の薬の種類や既往症、アレルギー情報などをクリニックのお医者さんに簡単に伝える事ができました。
  • 癌ではないかと診断されたBさんは、セカンドオピニオンを受ける為に別の病院に来ました。Bさんはお医者さんのパソコンからGoogle Healthへアクセス。前の病院の診断結果をお医者さんのパソコンへダウンロードして、渡す事ができました。
  • 転勤で新しい街へ引っ越してきたCさん。昨日食べた海老が悪かったのか、蕁麻疹が出て近所の病院へ。Cさんは家のパソコンからGoogle Healthへアクセスして、これまでの診療情報をあらかじめUSBメモリへダウンロードして持って来ました。新しいお医者さんは、USBメモリから自分の電子カルテへ診療情報をアップロードしました。

しかし、電子カルテの標準化もままならない状態で、インポートやエクスポートの標準インターフェイスを作成するのは困難だ。それ以前に、電子カルテを使っている医療機関自体がまだ少ないのではないだろうか。
そこでGoogle Healthが成功するためのアイデアだが、なかなか標準化できない電子カルテのフリー版、つまり医者自身が患者の為に使用する電子カルテを、Google Healthから提供できないものだろうか。Google Healthの中の(医者が入力した)カルテ情報が、Google IDでユーザーから参照可能になれば良い。中小の診療所やクリニックは、独自に電子カルテを導入できないところが沢山あるので、一石二鳥になるのではないか。
問題はいろいろあるだろうが、まずは米国あたりで実験して試してほしいものである。実験が成功すれば、 ぜひ日本の医者も使って欲しい。

Facebook Comments
Tags:
Comments are closed.