復興は津波の外側でお願いします

8月 15th, 2011 Categories: 1.政治・経済

小幡績氏のアゴラ提案で、もう一つ気になった事があります。復興について特に反対という事ではないようですが、どのように復興させるかは「長期の議論」という事で、この記事では言及しておりません。私は、復興の規模におおきく影響するであろう、ひとつの提案をしたいと思います。それは、津波による被害への復興は、原則として「津波被害区域の外側」で行うという事です。

数十年か数百年後には、同規模の津波が再来する事はほぼ確実です。莫大な費用を投じた津波堤防で津波を止められなかった事は、100%証明されました。このように明白な事実があるのに、津波が来る場所へ街を復興させる事は、無駄を通り越して犯罪的と言えます。政府と地方自治体は、津波被害区域の内側で人の居住を禁止し、津波で家が倒壊した地域の住民は、津波被害区域の外側へ「強制的」に移住させ、これらの場所は公園などにするべきです。

また、津波の阻止を目的とした人工的な土木建造物を、税金を投じて建造する事を禁止するべきです。効果がないので税金の無駄使いです。また、こういうものの建造を許可する事で、住民は間違ったシグナルを受取り、家を建てても大丈夫だと勘違いしてしまいます。行政は住民へ、駄目なものは駄目だとはっきり言う事により、被害を受けた村・町・都市の住民は、津波線の外側へ移住せざるを得ない事を理解できるでしょう。

税金投入による復興援助は、それを前提として進めなければなりません。

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2 Responses to “復興は津波の外側でお願いします”

  1. 地質屋
    8月 19th, 2011 at 03:32
    1

    現在、東北沿岸は日本の太平洋岸で最も津波の危険性が低いと言える。少なくとも100年は大規模津波の可能性はないのだから。

    筆者の論理に従えば、神奈川~岐阜~和歌山~高知~宮崎に渡る日本の(東北を除く)全ての太平洋岸に建造物を造ることを禁止すべきだ。

    神奈川~岐阜にかけての一帯は東海地震が発生する可能性はほぼ必然に近いのだから、この地域に公共投資を行うだけでも無駄である。まだ、東北のほうがマシだ。

    もちろん、こう書いている私自身はそんなことを思っているわけではなく、日本全体の地質学的なバックグランドなしにこのような記事を書く筆者を笑っているのである。

  2. bobby
    8月 19th, 2011 at 09:50
    2

    地質屋さん、コメント有難うございます。
    日本の海岸線の多くは大津波のリスク地帯に多くの人が居住している事は承知です。

    http://unit.aist.go.jp/actfault-eq/Tohoku/tsunami_taiseki.html

    理屈では、それらの街も移動させるべきですが、政治的には不可能でしょう。しかし、津波で消失したばかりの地区については、恐怖という感情ゆえに、政治的に十分可能と考えたのでこの記事を書きました。
    また津波リスク地帯については、政府は改めてその場所を明示して、地方自治体や居住者に対して、移動を勧告する事は政治的に可能と考えます。

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