インフラ投資へ加速する中国

2月 20th, 2008 Categories: 1.政治・経済

朝鮮日報によれば、中国の鉄道整備について、「過去5年間で720億ドル(約7兆7600億円)を投資したのに続き、今年だけで420億ドル(約4兆5200億円)が鉄道に投入される予定」なのだそうだ。

中国では交通インフラの整備が急速に進み、鉄道、道路、航空路などで全国が網の目のように結ばれつつある。英経済誌エコノミスト最新号は、中国が高度成長と経済水準を世界レベルに押し上げることを狙って、全国で大規模な交通網整備を進めていると報じた。

昨年は、北京-天津間、上海-南京間、広州-深圳間で新幹線が開通した。線路自体は既存のものだだが、この長い区間を「電化」したというのは、特筆すべき事である。中国の列車は、いまでもほとんどがディーゼル車なのだ。電車になるという事は大量の電気を安定して供給する自信があるという事である。

1月に着工された北京-上海高速鉄道(延長1300キロ)は、中国の鉄道史上最も大規模なプロジェクトだ。 投資額は300億ドル(約3兆2300億円)で、工期は5年の予定だ。「弾丸列車」という別名でも呼ばれる同プロジェクトが完成すると、現在鉄道で10時 間かかる北京-上海間が5時間で結ばれる。時速は250キロで、沿線に21の駅を設置する。黄河と長江にかかる橋りょうも新設される予定だ。

いまどきの中国ビジネスマンで、上海-北京間を列車で10時間かけて移動する人はほとんどいない。短縮されても、5時間というのは微妙だ。日本の東京-大阪間と同様に、この新幹線が開通すれば、飛行機とお客を取り合う事が予想される、と書きたかったが、5時間かけて移動したいビジネスマンがいるだろうか?中途半端な事をしないで、時速400キロの磁器浮上列車にしてほしい。2時間半なら、飛行機と十分に競争できるだろう。

これまで投資が遅れていた鉄道にも資金を回し始めた。過去5年間で720億ドル(約7兆7600億円)を投資したのに続き、今年だけで420億ドル(約4 兆5200億円)が鉄道に投入される予定だ。昨年10月に示された計画によると、2015年までに12万キロの鉄道路線を新たに建設する。世界銀行関係者 は「19世紀以降の世界で最も大規模な鉄道拡張工事だ」と形容した。貨物鉄道の輸送能力は需要の40%を満たしているにすぎないが、2020年までに需要 を完全に満たすことが可能な見通しだ。

ほんとうにその通りなら、インフラ関係の株が買いかもしれないが...

同誌はただ、中国のインフラ建設が順調には進まないと予測した。これまでは国民との合意なしで政府主導によって全てが順調に進んだ。しかし、国民の生活レベルが向上し、政府計画に国民の要求を反映させようという動きが爆発的に広がっているためだ。

とも述べている。しかし、この国で民意にどれだけの力があるだろうか?上海万博の開催で、予定地にあった家や工場は、あっという間に立ち退かされた。中国では、土地はすべて国のものだからだ。

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