東電株主が遭遇したブラックスワン

4月 7th, 2011 Categories: 1.政治・経済

原発事故というブラックスワンがありましたが、より投資的な意味において、今回の原発事故は東電の株主や社債へ投資していた人にとってブラックスワンであったのだろうと感じました。

まな板の鯉のゆくえによれば、長期保有できる安全資産の代名詞であった東電の株は、一夜にしてハイリスクなビジネスであった事が分かり、株価は暴落しました。まさにブラックスワン。

(引用開始)
原発事故が勃発する前まで、東電の株式は長期保有ができる安定配当株、東電が発行する社債(電力債)は、国債に並ぶ安全資産の代名詞でした。このため、60万人以上いる個人株主は、安定配当狙いの長期保有者が多かったでしょうし、社債権者も元本保証を最優先する資金を債券購入にあてていたことでしょう。こうしたリスク回避型の投資家に甚大な被害をもたらしているという意味で、今回の東京電力の経営危機の影響は、個人投資家にとっても深刻です。

(引用終了)

大震災の後の今であれば、原発事故が深刻化するリスクは明白であった訳です。東電の株や社債を「安全」と言われて購入した人たちは、津波の危険について改善を怠った経営陣に対して、はたして株主代表訴訟を起こすのでしょうか。国営化を防ぎ、放射能汚染の補償金を政府から引き出す事ができたとしても、東電の経営陣が歩く道はかなり険しいようです。

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