中国の中産階級が1億人に激増

1月 16th, 2008 Categories: 1.政治・経済

KANAN MONTHLY No.57(2008年1月号)という華南地区で出版されている日本語フリーペーパーによれば、「年収2.5万ドルの中産階級が1億人に激増(HSBCと復旦大学調べ2007/12)」だという。

「HSBC]と「上海復旦大学」がこのほど発表した調査結果によると、中国で過去10年の年収が7500ドルから25000ドルの中産階級は、昨年の3500万人から1億人に激増した。中国に中産階級を生み出したのは、ここ30年の高度経済成長、安定した社会環境および収入増が続く数百万人におよぶ高収入層だ。興味深いのは、同調査で、中産階級のうち、高学歴と専門職を持つ現代女性の消費願望極めて強い事が明らかになった事である。彼女らの特徴は次の通り。

  • 商品の価格より品質を重視
  • 毎週三回以上、さまざまなランクのレストランで食事を楽しむ
  • 85%は贅沢品を買いたい。
  • 50%以上が今後二年以内に不動産購入を計画。
  • ほとんどが海外旅行に行き始めている

一方、中産階級層は全体的に未だ不動産と貯蓄を主な投資対象としており、総じてプロの資産マネジャーやファンドマネジャーを信頼していない事実は、海外金融機関の悩みの種となっている。

中国の中産階級は消費が好きで、不動産への投資意欲も旺盛だが、ファンドは信用していないという事だ。この調査を行ったHSBCは、上海や北京だけでなく、深圳や東莞の高級マンションの周辺にもどんどん支店を広げているが、この調査結果によれば、HSBC自身も苦戦を強いられているという事であろうか。

それにしては、だれもかれもが株に熱狂していると聞いている。彼らが選ぶ銘柄は、「知り合いが推薦した」ものが非常に多いという印象を受ける。プロは信用できないが、「俺はこんなに儲けたんだ」という素人の言葉は案外みな信用してしまうというのが、今の中国の状況を物語っているように思える。

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