貧者の核兵器

1月 13th, 2008 Categories: 1.政治・経済

最近、うちの9歳になる息子が核爆弾に大変興味を示している。

YouTubeにはいくらでも画像があるようで、毎日のように検索して見つけては、爆発映像に見入っている。原爆や水爆の映像はほんとにたくさんある。とうぜん、原爆と水爆が爆発するしくみにも興味があるようで、あるとき聞いてきた。核分裂も核融合も概念を理解するのは簡単ではないが、とりあえず分子や原子という言葉はしっているので、簡単に説明を試みて、あるていどは理解しているようだ。

あるとき息子が、貧者の核爆弾といわれる気化爆弾の爆発のしくみについて聞いてきた。そういえば私も良く知らない。こういう時はウィキペディア。早速検索した。正式名称はサーモバリック爆弾(Thermobaric)。直訳すると熱圧爆弾。詳しい事はそちらを見て頂くとして、要するに燃料となる気体を大型の加圧容器内で加熱して高熱高圧状態とし、容器に穴をあけると超高速(0.3秒程度)で中の気体が容器の周辺空間へ広がり、これに着火して自由空間蒸気圧爆発がおきるらしい。

ふむふむ。メカニズムは理解した。爆発が2段階に分かれている事、高温・高圧のガスを超高速で容器の外へ噴射される事、広範囲に広がったガスが一気に気化して沸騰し、BLEVE(沸騰液膨張蒸気爆発)を起こしてYouTubeの映像のような爆発がおきる事を子供に説明した。「あっ、そうか」と理解したあとは、さっそく白い紙にむかって気化爆弾の「せっけい図」を書き始めた。子供というのは何にでも興味を持つが、特に男の子は銃や爆弾に特別な興味を示すところが不思議である。
ところで気化爆弾の特徴であるが、せっかくウィキペディアで勉強したのでちょっと説明。通常の爆弾は爆発時の一瞬の衝撃派が金属片を周辺へ撒き散らして殺傷する。ところがこの爆弾は自由空間蒸気雲爆発がおこっている炎の中で、通常の爆弾に比べると比較的長時間、爆発時の衝撃波圧力が維持されて、炎の中にいる兵士を殺傷するのだそうだ。この特徴を生かしてイラク戦争では、砂漠に穴を掘って隠れているイラク兵士を倒すのに多用したらしい。

おかげで今では、非人道的な兵器として使用と取りやめるように叫ばれているそうだ。

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