B-CASの謎

池田信夫blogの総務省にFriioを規制する権限はあるかという記事中コメント欄で、池田氏が下記のようにコメントしている。

またFriioはB-CASを破るシステムではなく、コピーワンスを解除するだけのローテク機器だから、スカパーなどには影響ありません

前の記事(中国におけるB-CAS受信機の実情)を書いた時に、 FriioがB-CASを破るしくみでない事はわかった。FriioにはB-CASカードが付属していないので、これだけでは地デジの録画はできないからである。ここで、国内で購入した地デジテレビやチューナーに付属しているB-CASカードをFriioに挿せばOKなのではないかという可能性がある。だれかぜひ報告して頂きたい。

コピーワンスを解除するという事については、CCIというしくみが、コンテンツ中に埋め込まれたCCI情報を使う(CCIビットの定義に従って処理する)か無視するかというルールの問題であるので、より正確に言うとCCIビットを無視するだけのしくみであるとわかった。

ところでB-CASに関する文献を読んでいると、いろいろと疑問が出てくる。

全国無料放送である地デジのテレビやチューナーを買うと、B-CASカードが付属している。このカードは、購入した貴方のものではない。あくまでB-CASのものである。それは、ここに書いてある。あなたはB-CASと契約書を交わした記憶がありますか?

第2条(カードの所有権と使用許諾)
このカードの所有権は、当社に帰属します。
2.お客様は、本契約に基づき、受信機器1台につき、カード1枚を使用することができます。

B-CAS受信機は、実に簡単なしくみの機械である。国内のメーカーなら中小企業でも容易にできるだろうが、実際には国内大手しか製造していないらしい。その理由は、ここに書いてある。よく考えると、国内用の地デジテレビや録画装置などは、中国、台湾、韓国で廉価な製品を販売するメーカーを排除する為のメカニズムと考える事もできる。こいつはすごい非関税障壁でやんすね。

事実上、日本においてデジタル放送受信機を製造・販売するにはB-CASカード発行審査に合格することが必須条件となる。結果的にはB-CAS社が一家電 製品の市場を囲い込む事が可能となり(実際に、受信機を製造しているのは限られたメーカーであるため「可能性」ではなく「事例」となっている)、独占禁止 法違反の疑いが指摘されている。

また、信頼できるメーカー以外チューナーを提供しないとする取り決めが行われているとも言われ、やはり独占禁止法違反の疑いが指摘されている。更には正式 な認証プロセスすら用意されていないなど、恣意的な運用を疑われてもやむを得ない面があり、国内外から批判が絶えない状況である

あなたはどう思うか?
理由は簡単。B-CAS受信機は、(恐らく地デジも含めて)B-CASという会社が承認した製造メーカー以外は、製造してはいけない事になっているのです。wikiでB-CASの説明を読むと興味深い。

 
 
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3 Responses to “B-CASの謎”

  1. puh
    12月 30th, 2007 at 05:06
    1

    > 国内で購入した地デジテレビやチューナーに付属しているB-CASカードをFriioに挿せばOKなのではないかという可能性がある。だれかぜひ報告して頂きたい。

    可能性も何も、あちこちのサイト見ればわかるように、B-CASカードを使わないと見られない。
    http://karinto2.mine.nu/blog/kuni/friio/

    暗号鍵は本体に内蔵もできるだろうけど、それをやると中国の事例のように、送信側でその鍵を無効できるから、ネットで自動的に取得するとかって話。

    使っているMULTI2という暗号化システムの技術仕様は公開されている(製品に組み込んで売るのは別な話): http://slashdot.jp/security/07/11/27/0357243.shtml

    仕組みがわかっていて鍵があれば、理屈として解読できるので、フリーオはそれを実装してPCから操作できるようにした機械ということ。

  2. bobby
    1月 1st, 2008 at 00:02
    2

    MULTI2という暗号化システムの技術仕様は公開されたのは何時頃でしょうか。中国では4-5年前から、この種の受信はあったように思います。

  3. Puh
    1月 4th, 2008 at 18:45
    3

    Wikipediaによれば1994年らしい。。

    http://ja.wikipedia.org/wiki/MULTI2

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