チャイナ・シンドロームは起きるか?

3月 16th, 2011 Categories: 1.政治・経済, 2.科学技術

結論から言うと、福島第一原発の沸騰水型原子炉(BWR)では、最悪の事態である圧力容器の破壊と炉心の完全なメルトダウンが生じても、建物の構造が炉心が冷えるまでいつまででも受け止め続けられるので、チャイナ・シンドロームは生じないと、MITのJosef Oehmen博士は述べています。(こちらを参照

本記事で述べている、炉心溶解後しても大丈夫な理由を下記に引用します。

The containment structure is a hermetically (air tight) sealed, very thick structure made of steel and concrete. This structure is designed, built and tested for one single purpose: To contain, indefinitely, a complete core meltdown. To aid in this purpose, a large, thick concrete structure is poured around the containment structure and is referred to as the secondary containment.

(以下は簡単な訳)
containment structureは、密閉して(気密)封印された、非常に厚い鉄鋼とコンクリートで作られた構造です。この構造は、ただ一つの目的の為に設計され、建設され、テストされました : 完全な炉心溶融を無期限に含む事です。この目的を支援するために、大きくて、厚いコンクリートの構造は、containment structureの周りで注がれて、二次格納施設と呼ばれます。

この記事が正しい事を願っています。

また、池田氏のブログで紹介されたイギリス政府による福島原発事故の影響評価によれば、仮に炉心が完全にメルトダウンした最悪の事態が生じた場合でも、発電所から50キロ離れれば、健康にはほぼ問題ないようです。

追記(2011/3/17 16:37)
Josef Oehmen氏は本記事で引用した最初の記事に対して、毎日のようにupdate記事を掲載しています。そちらの記事もぜひご参照ください。

追記(2011/3/18 21:24)
執筆者の名前をBarry BrookからJosef Oehmenへ修正しました。元のブログがpost by Barry Brookになっていたので勘違いしました。

【お勧め記事】
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2 Responses to “チャイナ・シンドロームは起きるか?”

  1. minourat
    3月 17th, 2011 at 12:00
    1

    > containment structureは、密閉して(気密)封印された ...

    2号機では、すでにこの状態ではありません。 MITのBarry Brook博士の主張はもう崩れています。BRAVENEWCLIMATEのサイトは、きわめて原子力産業よりであるようにおもいました。

    次のような見解もあります。

    http://www.marketwatch.com/story/eu-energy-chief-japan-situation-out-of-control-2011-03-16

  2. bobby
    3月 17th, 2011 at 16:47
    2

    minouratさん

    引用した記事は12日のものですが、Barry氏は関連updateを毎日のようにアップしていますので、そちらもご覧になる事をお勧め致します。Barry氏は原子炉の技術的側面からの積み上げによる記事なので、基本的には氏の発言には根拠があると考えます。もし記事中の技術的理解や表現に間違いがあれば、それは記事中のコメント欄その他で指摘され、次のupdateで修正される可能性が高いと考えています。実際に、引用された記事のいちばん最初のバージョンと、現在のバージョンにはかなりの修正や削除があった事は、日本語訳の最後のところでも指摘されています。

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