急速な民主化こそ中国最大のリスク

3月 3rd, 2011 Categories: 1.政治・経済, 3.中国ネタ

elm200さんは「中国という難題」の中で、下記のように述べています。

(引用開始)
中国に民主主義が育つ土壌が乏しいのは確かかも知れません。ただ、中国の全体主義体制が暴走したときの全世界(日本を含む)に与える損害の大きさを考えたとき、何人も中国の政治的未来に対して無関心ではいられません。中国が欧米的リベラルな民主主義国へと軟着陸できるとよいのですが。中国の未来は、いまのところあまり明るくは見えません。
(引用終わり)

しかし考えてみて下さい。日本が開国して立憲君主制になったのは1868年。現在の日本国憲法が施行されたのが1947年。その憲法と本格的な民主主義も、自力で手に入れたのではなく、米国とGHQのおかげと言わざるを得ません。もし日本が徹底的に敗戦しなければ、いまでも大日本帝国を引きずっていたかもしれません。

もうひとつ、中国政府がなぜ急速な民主化を恐れるか、その理由をもっと深く考えるべきです。大多数の国民の民主化レベルが低いところで民主主義を行えば、ナチスドイツのような独裁国家が生まれるリスクが高い事を知るべきです。もっと酷い場合には、中国はいくつもに分裂して内戦が始まる可能性もあります。89年の天安門事件の時には、そのような話が新聞紙上を賑わした事もあります。

中国全土が政情不安になれば、四川省や広東省のような軍閥と経済圏が結びついた地域がコアとなり、その周辺の省を併合して、中央政府から分離独立を図るかもしれません。中国は歴史上何度も、地域毎に独立した国の集合体の時代があったのですから。

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