中国産品敬遠の意味するところ

10月 5th, 2007 Categories: 1.政治・経済

日本の大手冷凍食品メーカーが、中国と台湾の食品メーカーへ委託生産している冷凍野菜について、安全性に関する独自の認定制度を導入すると報道された。日本にいる経営者が、いかに台湾と中国について無知であるか、この報道の中に端的に現れている。

以下は日経新聞の記事イメージである。日本の新聞サイトは、一定時間が経つとオリジナル記事が削除されてしまうので、記事イメージを本記事中に貼り付けた。

china-food-problem-2.jpg

なぜこのメーカーの経営者はわかっていないのか?

商売をする場合に、コモンセンスというのは重要である。商売相手が異国の人であればなお更重要になる。台湾は世界中でもっとも日本人と近いコモンセンスを持っている人達である。一方、中国の商習慣は、日本人とも欧米の国々とも異なる。この2つの国を同列で論じているところに、根本的な認識不足があると思う。

次に商習慣の問題だ。

契約、納期、製造責任などの約束事は、欧米人が作り出した考え方である。大陸中国では、導入されたばかりだ。中国の現地企業がいかに契約や納期などの約束事を守らないか、契約があっても最後にケツを捲るかは、日系商社や工場の担当者は、身に沁みてわかっているはずだ。残念だが、信用する方が馬鹿だと思われるのが、中国の現状である。

それでも中国の地元食品メーカーへ委託生産させるのであれば、安全性に関する検査基準をいくら作っても、相手側に検査させるのは意味がない。コストを下げる為に安全を犠牲にした確信犯と言われてもしかたがない。消費者の安全をきちんと考えるならば、日本のメーカーが自ら全品検査で行うべきだ。それでコストアップになるとしてもしかたがない。

安全のコストは安くはないのである。

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One Response to “中国産品敬遠の意味するところ”

  1. 10月 6th, 2007 at 23:10
    1

    逆の意味の確信犯ということは考えられないでしょうか?

    つまり,「日本の(「羮に懲りて膾を吹く」志向性のある)消費者に対して,『ウチはこんなに安全性に対して真面目ですよ』と“ポーズ”を取っている」とは,考えられないでしょうか?
    もっと言ってしまえば「ポーズを取っているダケ」だとは?

    仰有るように,本当に安全性を考えるならば,「受入側の全数検査」が必要です.
    が,近年の人員削減のあおりで,品質保証部門の人員も激減していますので,とりあえず一般消費者向けのパフォーマンスををしてみた(のではないか,そしてそれで様子見をしているのではないか,と思われます)
    この戦術の優れた点は,後で(全数受入検査でなかった為に)問題が発生した時,「その時点ではベストを尽くした」と言い訳できる点です.(いや~,部内会議での結論=戦術的な変更,であって,管理職レベルでの方針変換=戦略的変換でないのが,目に見えるようなんで,笑ってしまうんですケド)
    多分,近い将来「見通しが甘かった」と釈明するハメになるのではないかと,,,.

    と,すると最終的な結論=結果はBobbyさんと同じになってしまいますネ.

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